11/10/17 12:11:02.85
より高い信頼性かつ利便性に優れた認証システムとして、さまざまなシーンに導入されている
指紋認証。中国では近年、この指紋認証をすり抜けられるという触れ込みの商品がネットに数
多く出回っているようだ。
URLリンク(www.narinari.com)
中国紙新聞晨報などによると、中国のネットで販売されているのは主に“自制指紋膜セット”
と呼ばれる商品。セット内容は指紋膜、指紋膜材料、マニュアルで、それを使えば自身の指紋膜
を簡単に作成できるというものだ。そしてその自家製指紋膜を別の人の指に貼り付ければ、本人
でなくとも指紋認証をすり抜けることができるという。
中国では多くの企業が勤怠管理に指紋認証を採用しているため、これらの商品は“ストレスの
多いホワイトカラーに朗報、指紋膜で休みたいときに休んで気力を養おう”などと謳い、積極的
にプロモーションを展開している。ちなみに“自制指紋膜セット”の価格はピン切りで、数十元
(※1元は約12円)で購入できる比較的割安な商品から、100元(約1,200円)以上する、やや
高めのものまでさまざまだ。
実際、中国の大手検索サイト「百度」で“自制指紋膜”と検索してみると、多くの販売店を見
つけることができる。販売店の中でも、特に人気の店では、毎月1,000セット近くも販売して
いるようだ。ただ、購入者から寄せられたレビューコメントの中には「説明書通りに作成して
みたけれど、全然うまくできない」「品質が悪い」といったクレームも多く、「詐欺師!」など
と販売店を糾弾する声もある。
新聞晨報では、この“自制指紋膜”を作成してもらい、指紋認証を試してみたそう。しかし、
3回トライしたものの、すべて失敗だったという。そのため、「自制指紋膜の効果は期待でき
ない」と報告している。
とはいえ、ネットでは「指紋膜は玉石混淆」として「中にはきちんと認証されるものもある」
との声もあり、その効果については把握しきれていないのが実情。いずれにせよ、“自制指紋膜
セット”自体は中国内では合法だとしても、指紋膜を作成して認証をすり抜ける行為は犯罪に
繋がりかねないだけに、危険な商品であることは間違いなさそうだ。
ナリナリドットコム 2011/10/17
URLリンク(narinari.com)