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内モンゴル自治区オルドス市は5000万元(約6億円)以上融資を受けている者に対する監視を
行っていくという。浙江省温州市で借金を返済できずに逃走する社長が多くなり、資金ショート
の末、連鎖的な金融危機に陥っていることに対して、同市でも警戒を強めた結果だという。
民間貸出や非合法含めた高利貸しに対する監視も合わせて強化する。中国現地で報道されて
いるのはオルドス市だけだが、ほかの地域でも類似のリスクのある自治体では、同じような対応
が取られる可能性がある。
オルドス市は当初1000万元(約1億2000万円)以上の融資を受けている者としたが、あまりにも
多人数に上り、監視ができないことから、金額を引き上げた。5000万元融資を受けている者で、
それを実業に投下している者に対しては、追加支援含めて支えていくことも検討する。逆に、
投機的な運用が発覚した者は、資産の凍結、清算の強制執行も視野に入れる。
「銀行以外から借り入れているものは、多かれ少なかれ投機に流れているはず。もともとは実業
への投下を考えたとしても、生産コストの高まりから実業が割に合わず、うまみの大きい不動産
売買などに転じることはよくある。今回の措置は、実質的に非銀行経由の高額債務者に対する
監視強化、そうした社長の逃亡阻止と言える」(業界関係者)という。
中国メディアによれば、オルドス市現地では、まだまだ楽観的な向きも多いという。しかし、温州
市のケースでも発覚後半月で、温家宝首相自ら現地視察するほどの重大事に発展しており、
オルドス市に限らず、中国各地予断を許さない状況になっている可能性もある。
銀行関係者は、「民間貸出や非合法含めた高利貸しの融資規模は、銀行による貸し付けと比べ
れば非常に小さい。民間貸出市場は3兆元(約36兆円)程度の規模とされており、銀行の20分の
1程度。また、民間貸出が盛んな地域も限定的。すぐに中国経済の全体的はハード・ランディング
を引き起こすような事態にはならない」としている。なお、やはり問題化している地方政府による
短期債務は10兆元(約120兆円)とされている。
(編集担当:鈴木義純)
サーチナ 2011/10/12
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