11/10/19 03:26:22.21 L7F89aE9
>>487 >>489
では、実際の例を見てみよう。体言と用言の形態変化の表を挙げる。>>138にも挙げたが少し修正したものだ。
URLリンク(www.dotup.org)
URLリンク(www.dotup.org)
それぞれ縦に5つずつ並んでいるうち、一番上が現行のハングル正書法の綴り。その下がその音素表記。
真ん中が発音通りの綴り。その下がその音素表記、一番下が音声表記。ピリオドは音節境界。
これを見ても、特に子音終わりの単語・形態素において、次の助詞と発音が繋がったり、
直後の音節の影響を受けて様々な音素交替が起きること、
現行正書法の綴りがそのような形態変化を直接反映せず、できるだけ綴りを一定に保つ
「形態音韻論的表記」を採っていることが分かるだろう。
このような表記法は、身につけるのはやや難しいが、激しい発音変化に惑わされず、常に同じ語を一定の綴りで表示できること、
環境によっては対立が中和し同音異義語になってしまう語も常に書き分けることができることなどの利点がある。
ハングルが作られた当時は3行目のような表音的綴りが用いられていたが、周時経が1890年代から
形態音韻論的表記の考えを進めていき、1933年に公布された「朝鮮語綴字法統一案」に取り入れられ、
これが現在の正書法の基礎になっている。