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チアチア族のハングル文字導入が事実上失敗に終わる危機に置かれた。チアチア族が暮らすイ
ンドネシアのバウバウ市がハングルを最初に普及した訓民正音学会との関係断絶を宣言したた
めだ。
ハングルの日の9日CBS取材陣が確認した結果、バウバウ市市長は去る3月、ソウル市に送っ
た公文書で「訓民正音学会はこれ以上協力パートナーではないということをはっきり明らかにする」
として「去る1年間の協力関係がほとんど断絶したため」と宣言した。
バウバウ市は去る2008年7月ハングル使用およびハングル教師養成に関する了解覚書(MOU)
を訓民正音学会と締結したことがある。これについてソウル市関係者は「訓民正音学会がバラ色
の絵だけ提示した。韓国文化館を作るなど経済的援助を約束したが一つも実行されなかったため」
と背景を説明した。
'祭の食事'に関心があったバウバウ市と経済的支援ができない民間法人である訓民正音学会の
立場の差があった。バウバウ市は訓民正音学会の代わりにソウル市の支援を期待しているが、ソ
ウル市は難色を示している。インドネシア政府が本来ハングル文字普及を拒否する気配があり、
両国の外交葛藤に広まる恐れがあるというのが表面的な理由だ。
ソウル市関係者は「私たちは教育機関ではない」としながら「私たちの業務領域ではない」と話し
た。引き続き"ハングル文字普及は公式にローマ字を書くインドネシアの一部語学機関で文字侵
略と見なすなど外交問題に飛び火する可能性があり慎重になっている」と付け加えた。
バウバウ市はこれに先立ってソウル市と去る2009年末、'文化芸術交流と協力に関する意向書
(LOI)'を締結したことがある。当時、ソウル市はバウバウ市に文化センターを作って都市開発事業
に協力する意志を見せたが検討段階で白紙化し、その理由は決定的に予算問題などもあった。
訓民正音学会側は結局ソウル市が加わったせいで「比較」にかけられ当惑するという反応だ。イ・
キナム訓民正音学会理事長は「ソウル市がばらまきの約束を乱発して助けでなく障害物になった」
としながら「バウバウ市市長が政治、経済的な理由のためソウル市との交流をさらに望むことにな
った」と主張した。
チアチア族を訓民正音学会に初めて紹介したチョン・テヒョン韓国外国語大教授が去る9月発表し
た「チアチア族ハングル導入の背景とその意義」に関する論文も政治的、経済的解釈を後押しす
る。
彼は"現地学者らの中ではチアチア族の子供たちのハングル使用をインドネシア地方自体団体施
行の結実と見る視点もある。事実、ハングル導入後、バウバウ市は世界的に有名な都市になり、
歴史上初の国際交流関係を結んでいる」と説明した。
結局、ハングルを教える教師養成が中断された現在、バウバウ市にある小学校ただ3カ所で193
人の子供たちにだけハングル教科書授業が行われる「みすぼらしい」成績を出している。経済的
効果も享受しようとする'バウバウ市'と守れもしない約束をした'訓民正音学会'、具体的な検証なし
で予算と外交問題で背を向けてしまった'ソウル市'の立場が交錯したまま意欲だけ先行したハン
グルの世界化推進だった。
ホン・ヨンソン記者
ソース:ノーカットニュース(韓国語) チアチア族ハングル普及事実上霧散危機
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