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○韓国文学 台頭の予感
・内面描写 若手が続々
韓流ドラマ、K―POP、その次は「K―文学」か―。韓国発のテレビドラマや映画、音楽が人気を博す中、
同時代の韓国の小説が相次いで翻訳・刊行されている。
韓国で185万部を売り上げた『母(オンマ)をお願い』の著者、申京淑(シンギョンスク)さん(48)に話を聞くと
ともに、文学的な変化や日本での動きを探った。
東京で韓国関連書籍の出版社「クオン」を経営する金承福(キムスンボ)さん(42)は、今年5月、「新しい韓国の
文学」シリーズの刊行を開始した。「読んだらガツンとしたものが残る今の韓国文学の熱さを伝えたい」と話す。
「2000年以降に書かれた韓国の純文学を厳選した」というシリーズ第1作はハン・ガン著『菜食主義者』。
ある日突然、肉類を一切食べなくなった女性を中心に、生の実感を持てない現代人の孤独や生きる意味を
問いかける。装丁も明るく洗練された印象に仕上げた。今年11月には、第2作のキム・ジュンヒョク著『楽器
たちの図書館』を出版する。
韓国では、1980年代まで朝鮮戦争や民主化運動など政治的・社会的な題材を扱った文学が主流だった。
日本で紹介されてきたのも、植民地支配や民族分断を描いて民主化運動に関わる学生のバイブルとなった
趙廷來(チョジョンネ)の大河小説『太白山脈』など、重厚な作品がほとんどだった。
しかし80年代以降、民主化とともに、経済成長と都市化が急激に進展。新世代の韓国人に、村上春樹、よしもと
ばなな、江國香織らの小説が人気を呼び、今や出版物の1割近くを日本の翻訳本が占める。こうした流れの中で、
個人の内面を描く新しい文学が生み出されるようになった。
『菜食主義者』を翻訳したきむ・ふなさん(48)は、「90年代以降、作家たちは政治や社会に代わって等身大の
人間をテーマにするようになった」と説明。代表的な作家として、申さんとともに「90年代以降の文壇を牽引
(けんいん)した女性作家のトロイカ」と言われる孔枝泳(コンジヨン)と殷煕耕(ウンヒギョン)、70年生まれの
金衍洙(キムヨンス)、80年生まれの女性作家・金愛爛(キムエラン)ら若手の名を挙げる。
こうした状況を受け、日本の文芸誌「新潮」でも、昨年6月から今年にかけて4回にわたり、中韓の文芸誌と協力し、
同時代の中国や韓国の作品を互いに紹介するプロジェクトを展開中だ。
韓国文学に詳しい文芸評論家の川村湊さん(60)は、「これまではドラマ・映画化された作品など話題性や
社会性中心のものが主に紹介されてきたが、韓流ブームが一通り行き渡り、ようやく韓国の文学が普通に文学
として受け入れられるようになったのでは」と分析している。
(以下略、ソースをご覧下さい)
□ソース:読売新聞
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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