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5月に10%達成もその後下落、米メーカーの割引攻勢に苦戦
今年、米国市場でシェア10%を達成した現代・起亜自動車の勢いが「1カ月天下」に終わる見通しだ。
現代・起亜自は、東日本巨大地震が発生した直後の今年5月、史上初めて米国市場でシェア10.1%を
達成したが、その後は9%台で推移し、9月には8.3%まで落ち込んだ。例年10‐12月の販売が夏より
低調なことを考えると、今年中にシェア10%を回復するのは困難とみられる。
現代自は、9月の販売が前年同期比11.8%増の5万2051台、起亜自は同18.0%増の3万5609台だった。
だが、9万9693台に達した8月に比べると、販売台数は1万2000台以上も減少した。
現代・起亜自の米国市場でのシェアが落ち込んだ最大の理由は、米国の自動車業界が積極的な
マーケティングを展開しているからだ。現代・起亜自が定価販売を貫いているのに対し、米国の
メーカーは値下げやゼロ金利ローンなどさまざまなインセンティブ(販売奨励策)を提供し、市場
シェアの回復を図っているのだ。
米国では今年9月現在、自動車1台当たりの平均インセンティブは2716ドル(約20万8800円)で、
8月に比べ101ドル(約7800円)も増加した。これは、実質1台当たり2716ドルの値引き販売を行って
いるのと同じだ。
米国のオンラインメディア「トゥルーカー・ドット・コム」のアナリスト、ジェシー・トプラック氏は
「米国の自動車メーカーはインセンティブなどで割引を提供し、販売台数はここにきて最大の増加率を
記録した」と述べた。
こうしたインセンティブのおかげで、米国のクライスラーは9月の販売台数が、前年同期比で27%の
伸びを示したほか、ゼネラルモーターズ(GM)も前年同期に比べ19.7%増加した。また、日本の自動車
メーカーの中では唯一、日産自動車が販売台数を25%伸ばした。一方、トヨタ自動車は昨年9月に15.3%
だった市場シェアが11.5%に低下し、ホンダも1.7ポイント減の8.5%までシェアを落とした。
現代・起亜自の米国でのシェアは、9月は落ち込んだものの、1‐9月の累積実績は昨年に比べ好調だ。
昨年1‐9月のシェアは7.9%だったが、今年の同期間は9.0%で1ポイント以上伸びた。同期間の販売台数は
現代自が49万2914台、起亜自が36万7405台で計86万319台だった。
現代・起亜自の関係者は「米国市場での9月の販売台数は前月に比べ減少したが、これは人気車種の
在庫不足と季節的な要因のため。年末までは定価販売戦略によってブランドの高級化を図り、中身の伴う
成長に結び付けたい」と語った。
9月は米国市場での実績は落ち込んだが、中国市場では過去最高の実績を挙げた。現代・起亜自の中国
市場での9月の販売台数は11万6763台で、内訳は現代自が7万3255台、起亜自が4万3508台だった。これは
同グループが中国に進出して以来、月間販売台数としては過去最高となる。これまでは今年1月の11万
1177台が最高だった。
これについて、現代・起亜自は「『ソナタ』や『K5』の販売が好調だったため」と説明した。ソナタは
中国での先月の販売台数が1万15台で、現代自が中国に進出して以来、中型車の販売台数が初めて月間
1万台を突破した。
チェ・ウソク記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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