11/10/04 01:03:04.33
2011年度イグ・ノーベル賞を紹介
Brian Handwerk
for National Geographic News
9月29日、2011年度イグ・ノーベル賞が発表され、わさびのにおいを利用した警報装置、瓶を愛する
タマムシ、世界が終わる日に関する数学などが栄誉に輝いた。
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
年に1度発表されるこのユニークな賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる」重要な研究に対
して与えられる。主催は科学誌「Annals of Improbable Research」とハーバード大学の複数の学生グル
ープで、今回が21年目にあたる。
今回も多数の本家ノーベル賞受賞者がハーバード大学サンダーズシアターの舞台に上がり、誰もが
欲しがる賞のプレゼンターを務めた。
◆わさびによる警報:化学賞
イグ・ノーベル化学賞を受賞したのは滋賀医科大学の今井真氏のチーム。わさびの刺激的なにおい
を噴射する“わさび警報装置”の開発が評価された。このスプレーは非常に強力で、熟睡している人で
も緊急時に起こすことができる。
「聴覚障害者は、音や光では目を覚ませない可能性がある。他の方法で危険を知らせる必要があると
考えた」と今井氏は説明する。
今井氏によれば、空気中のわさびの濃度を20ppm以下に設定した場合、鼻と目への刺激で眠ってい
る人を起こせ、効率的な避難を妨げる心配もないという。
(以下6部門は受賞者名、研究内容を割愛します。
◆タマムシをとりこにするビール瓶:生物学賞
◆尿意が意思決定を左右:医学賞
◆ため息の真意:心理学賞
◆カメのあくびは伝染しない:生理学賞
◆先延ばしによる目標の達成:文学賞
◆円盤投げは目が回り、ハンマー投げは回らない:物理学賞
◆世界の終わりを不正確に予言した人々:数学賞
イグ・ノーベル数学賞は、数学的な証拠に基づいて世界が終わる日を不正確に予測した人々に贈られた。
・ ドロシー・マーティン(米): 1954年に世界は終わると予言。
・ パット・ロバートソン(米): 1982年にアルマゲドンが来ると主張。
・ エリザベス・クレア・プロフェット(米): 1990年を主張。
・ 李長林(Lee Jang Rim、韓国): 1992を主張。
・ クレドニア・ムウェリンデ(Credonia Mwerinde、ウガンダ): 世界の終わりは1999年と主張。
・ ハロルド・キャンピング(米): 1994年9月6日と予言。現在は2011年10月21日を主張。
授賞式には一人も姿を現さなかったが、「数学的な仮説や計算を扱うときは、十分注意する必要がある
と教えてくれた」と称賛された。
◆科学の名の下、目隠しで運転:公衆安全賞
ジョン・センダース氏はアメリカ、ボストン近郊の128号線で、ヘルメットのバイザーが顔にかかり、たび
たび視界が狭くなる場合の運転能力を測定し続けた。そして、40年近くに及ぶ安全性の実験が認められ、
ついにイグ・ノーベル公衆安全賞の栄誉に輝いた。
Photograph by Adam Hunger, Reuters
ソース:ナショナルジオグラフィックニュース October 3, 2011
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
関連サイト
The 2011 Ig Nobel Prize Winners
URLリンク(www.improbable.com)