【経済】「さらばニッポン」。貿易黒字が消えていく…迫る防衛ライン、トヨタ・日産・ホンダが生産2割海外移管で「貿易赤字国」に[10/2]at NEWS4PLUS
【経済】「さらばニッポン」。貿易黒字が消えていく…迫る防衛ライン、トヨタ・日産・ホンダが生産2割海外移管で「貿易赤字国」に[10/2] - 暇つぶし2ch1:もろこしφφ ★
11/10/03 00:06:26.80
 東南アジア最大の自動車生産国に成長したタイ。東部チョンブリ県の工業団地で、三菱自動車の新工場開設準備が大詰めを
迎えている。来年3月からここで次期主力小型車を集中生産し、世界中に輸出する。

 この小型車は、愛知県の岡崎工場で生産してきた「コルト」の実質的後継車となる。つまりタイ工場の稼動後、コルトは逆輸入車
へと世代交代する公算が大きい。日産自動車が小型車「マーチ」で、日本の自動車産業史上初めて量産車の全面的な逆輸入
に踏み切ったのが1年前。自動車各社は次々、戻れぬルビコンを渡り始めた。

 その日産自。9月20日に九州の生産子会社を訪問したカルロス・ゴーン社長は、中国や韓国から安価な部品の調達を増やす
真意を問われ、厳しい口調で切り返した。

 「一部の部品を海外から買うか、それとも日本で何も造れなくなるか。我々は今、そういう選択を迫られているのだ」

■さらばニッポン

 「今まで日本でやってこられた事業まで、外に出さざるを得なくなりました。つらい決断です」。9月末、経済産業省の柳瀬唯夫
審議官(経済産業政策担当)は訪問先の有力素材メーカー幹部から、こう切り出された。重く、暗い空気が流れた。

 加工組み立てばかりか、日本が誇る先端技術分野にまで広がる海外移転の大波。東レは6月に韓国で炭素繊維工場を着工し、
半導体のDRAM世界3位、エルピーダメモリは国内生産の4割を台湾へ移す決断をした。

 「東日本大震災後、産業空洞化が一段と進んだ。座視すれば修復不能になる」。柳瀬氏は天を仰ぐ。

 超円高や高率の法人税など「6重苦」が日本の産業界にのしかかる。そのくびきから逃れ、新興国需要を取り込もうと企業は
合理的に判断し次々と海外へ拠点を移す。

 「さらばニッポン」。企業と国家の別離はこの国に何をもたらすのか。

 国内の製造業就業者は最近10年間で2割減少。国内設備投資は2007年でピークアウトし底ばい圏にある。そして貿易黒字国
の地位も怪しくなってきた。

■分岐点は年360万台

 日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自最高執行責任者=COO)は、日本の自動車業界が昨年稼いだ貿易黒字が
約12兆円だったと明かす。日本全体の貿易黒字6兆6346億円をゆうに上回る規模だ。

 月間の貿易収支と自動車輸出台数を重ね合わせると、月間の台数にして30万台近辺、つまり年間360万台近辺に日本の
貿易収支の損益分岐点があることがくっきり浮かび上がる。

 昨年の日本の輸出台数は483万台だから、損益分岐点まで、あと約120万台。トヨタ自動車、日産自、ホンダの大手3社が
国内生産(昨年は計540万台)のもうあと約2割を海外へシフトするだけで、日本は貿易赤字国に転落する転落する恐れがある。

 志賀氏によれば、日産自単独の貿易黒字は2兆円近く。輸出規模から推定するとトヨタはその2倍あってもおかしくない。一方、
自動車と並ぶ大黒柱の電機では、すでにソニーが貿易赤字企業に転じているもようだ。特定の産業、さらに言えば自動車大手や
キヤノンなど一握りの企業が歯を食いしばって耐える貿易立国の金看板。過去最強の逆風にあおられ、今にも倒れそうだ。

ソース(日経ヴェリタス 10/2号 1面トップ記事)


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