11/09/27 11:41:17.77
「信じられない。不安だ」。
26日、国内株式市場は、不信や恐怖に押された個人投資家らが投売りに乗り出し、事実上、
「パニック」状態に陥った。ギリシャのデフォルト(債務不履行)を巡る懸念などを受け、
グローバル金融危機が短期間で終わらないだろうという懸念が広がり、恐怖に慄いた個人
投資家らが投売りしたためだ。
特に、個人投資家の取引割合が90%を上回るコスダック(店頭市場)では、取引開始直後
から1時間後には、取引中のコスダック指数が9.5%も暴落し、正に「恐怖の坩堝」を
演出した。投資心理が最悪の状態に陥ったコスダック市場は、小さな悪材料にも、「ヤケ
クソの投売り」が殺到し、09年3月以降2年6ヵ月ぶりに、400ポイントの大台の
崩壊を目前にしている。
●専門家すら、「どうなるか分からない」
釜山(プサン)で中古車売買業を営んでいるユン某さん(42)は、この10年間貯めて
きた1億4000万ウォンを、今年3月コスダック企業5社に分けて投資した。26日、
コスダック指数が暴落し、ユンさんの株の価値は半分以下へと値減りした。氏は、
「かわいそうな個人投資家らが大損をしている時に、政府はいったい何をしているのか」と
政府に矛先を向けた。政府は何をすべきか聞いたところ、ユン氏は、「それはよく
分からない」としながらも、「ひょっとしたら、投資した企業が上場廃止されるのでは
ないかと気になり、ろくに眠れない」と打ち明けた。
同日のコスダック指数は36.96ポイント(8.28%)急落の409.55で取引を
終えた。取引開始直後は1.58%まで上昇したが、わずか1時間20分後にマイナス
7.91%へと暴落に転じた。コスダック市場の同日の個人投資家の取引割合は95%と、
恐怖に押されて我先に保有株を投売り、自ら被害を招いたことになった。
CJ E&M、アイシディ、ソングァンベンドなど、個人投資家らが好むコスダック銘柄は
10%以上暴落するなど、190銘柄が軒並みストップ下げに墜落した。一方、今月に入り
各機関による買いが多かったダウムやネオウィズゲームズなどは5%前後の下落に止まった。
三星(サムスン)証券のイム・スグン研究員は、「コスダック市場は個人の割合が余りにも
多く、投売り現象が現れた時、これを受け止められる人がいないのが問題だ」と主張した。
恐怖が支配するコスダック市場で、誰かが引き金を引けば市場全体が崩壊する構造だという
意味だ。
コスダック市場の投資家らは、欧州財政危機などが引き金となったグローバル景気低迷が、
コスダック企業各社の生存を脅かすものと懸念している。グローバル景気低迷や信用危機の
影響を受け、銀行が融資回収に乗り出せば、それに耐え得る中小企業がないからだ。特に、
中小企業各社は、為替相場変動への対応力も下がり、為替差損による被害は避けられない。
SEPTEMBER 27, 2011 08:41
URLリンク(japan.donga.com)
つづく