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[オピニオン]1940ウォンの「冷や飯」
1986年末、論山(ノンサン)訓練所(現陸軍訓練所)の食堂。薄い味のみそ汁に
ご飯を混ぜて数口食べると、助教らが「しっかりしろ」と言って頭をたたいた。2ヵ月後に
配属された平沢(ピョンテク)米軍部隊。私兵食堂に入り、目を丸くして驚いた。穏やかな
音楽が流れる快適な「レストラン」で、軍人が厚いステーキを切っていた。牛乳やジュースを
何度飲んでも、気にもしなかった。プレートを持ってチキンの配食台に立つと、上兵階級章を
つけた金髪の女性軍炊事兵が、二等兵の私に笑顔で尋ねた。「Leg or Breast?」。「鶏の
モモ肉か、ムネ肉か」という意味だったが、2ヵ月後に初めて会った女性から身体を指す
単語を聞き、顔が赤くなった。
◆驚いたことは、食事だけではなかった。米軍は、冬の訓練では、野営地に、温かいお湯が
出るシャワー専用のテントから設置した。このように豊かな軍隊がまともに戦争できるの
だろうか。戦意は、寒くて空腹でこそ発揮されるのではないか。しかし、彼らは実に誠実
だった。訓練の時も、手を抜くこととはなかった。公式の体力訓練のない週末も、練兵場を
走り、自己管理をした。「衣食足りて礼節を知る」と言う。軍人の「礼節」は軍紀だ。
◆戦闘・機動警察の1食の食費は1940ウォンだという。軍将兵の給食費も同様の水準だ。
ソウルの公立小学校の1食の給食費2457ウォン(管理・人件費を引いた食費は2222
ウォン)よりも少ない。戦闘・機動警察の任務は「治安業務の補助」だが、激しいデモ現場
では、戦闘・機動警察が一線に立ち、職業警察官が補助を務める。一部の戦闘・機動警察は、
警察官の靴を磨き、服にアイロンをかけることまでする。暴力行為もなくならない。昼夜を
問わない不法デモを阻止するために、食事を適時にとることもできない彼らに、十分な食事を
与えなければならない。
◆昨年、国会は、戦闘・機動警察の食事を改善するために98億ウォンの予算を策定したが、
年末の予算案処理で全額削減された。昨年の予算のうち、軍将兵の給食費増額分50億
ウォンは、軍事故処理費用などに用途が変更された。ただでさえ少ない給食費を減らすことは
できない。数千億ウォンのイージス艦や空中早期警報統制機を保有しても、衣食住でストレスを
受ける軍隊が強軍になれるだろうか。
SEPTEMBER 24, 2011 03:04
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