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韓国の食品や化粧品が20~30代女性を中心に支持を広げている。K-POP(韓国歌謡)など韓流スター人気と、円高・ウォン安
が後押しし、韓国製消費財の認知度が高まっているためだ。「冬のソナタ」などの韓国ドラマブームをきっかけに、勢いづいてきた
「新韓流消費」。手軽で安く満足感が得られる点が受けているようだ。
「目当ては韓国のお菓子とお酢。コスメも買う予定」。JR新大久保駅(東京・新宿)近くで韓国製品を扱うスーパー「韓国広場」を
友人と訪れた水戸市の会社員、小形直子さん(26)はこう話す。
K-POPファンの友人の助言で人気のチョコレート菓子、「マーケットオー リアルブラウニー」(298円)を手に取った。
同商品は韓国土産として人気が沸騰。コンビニエンスストアではミニサイズの商品も販売する。輸入販売をてがけるオリオン日本支社
(東京・中央)によると、8月は1月の約5倍を売った。
購買層の主役である若い女性が注目するひとつが韓流スターの「美」。調査会社のクロス・マーケティングが日本人女性150人に
韓国人女性の印象を尋ねたところ「肌がキレイ」「スタイルが良い」が上位を占めた。
インターネット通販の楽天は、この1年で韓国主要9ブランドの化粧品の売り上げが前年同期比2.1倍を記録。「MIJINマスクシート
パック(100枚)」(3400円)など「数千円の商品が主流」(楽天)という。
最近のウォン安も比較的経済力の乏しい若年層には追い風だ。日本旅行では韓国ツアーの参加者が8月に昨年比22%増、
9月も25%増となっている。
20代の支持を集める「てんこ盛り!ソウル」は2泊3日で5万円前後。グルメやショッピングに加え、500円の追加料金で韓国式サウナ
が体験できる。JTBでも6千~7千円で韓国式サウナとエステが体験できるオプションが人気だ。
日本旅行によると、2004~05年は定番観光に「冬のソナタ」などのロケ地巡りを付けた平均10万円前後のツアーが中高年女性に
売れた。それが10年以降は「K-POPの台頭やウォン安で10~30代が増加し、ツアー参加者が増えた」。
博報堂研究開発局の小山諭・上席研究員は「ある国のドラマや歌謡曲が人気を得ると、その国のファッションや化粧品など消費財
も人気になるのが一般的な流れ」と指摘する。
若年層は中高年に比べ国産ブランドへのこだわりが少ないことも、ブーム拡大の背景にあるようだ。
ソース(日本経済新聞 9/23付 27面 「消費の現場」)