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一川保夫防衛相が年内の訪中を断念したことが20日分かった。中国側が事実上会談を拒否しているためだ。
日本側は東シナ海で続く中国の挑発行為を防ぐため、梁光烈国防相との防衛首脳会談で「海上連絡メカニズム」
構築に向けた協議加速を合意したいとしていたが、見通しがたたない状況となった。
防衛首脳会談をめぐっては北沢俊美前防衛相が8月中旬の訪中を検討したが、梁氏の日程が合わず先送り。
9月で再調整に入った直後、菅直人前首相の退陣で延期を要請した日本側に中国側は10月以降の会談には
応じないと伝えてきた。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を抱え、日米同盟の立て直しが喫緊の課題でもある一川氏は、
最初に米国を訪問することが確定的。普天間問題で地元の頭越しと受け取られないため訪米前には沖縄入りし、
仲井真弘多知事と会談する必要もあり、9月中の訪中は困難だった。
海上連絡メカニズム構築に消極的な中国側が、10月以降の会談に応じない方針を伝えてきたのは、一川氏の
事情を察し協議先送りに利用したとの見方が強い。
実際、7月に中江公人防衛事務次官と人民解放軍の馬暁天副総参謀長との会談で同メカニズムに関する実務者
協議の早期再開で一致したが、次回会合を主催する中国側は一向に日程を打診してこない。その間にも8月24日に
沖縄・尖閣諸島周辺で漁業監視船を日本領海に侵入させており、さらなる挑発も懸念される。
msn産経ニュース: 2011.9.21 01:39
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