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今月26日、米国乳製品輸出協会(USDEC)のトム・スーバー会長をはじめとする米乳製品輸出業者17社の関係者30人余り
が韓国を訪れる。米国からこれほど大人数の乳製品輸出業者が訪れるのは初めて。訪問の理由は、韓国が「チーズ消費大国」
に急浮上しているためだ。
USDECによると、韓国は2009年までアジア諸国のうち米国産チーズ輸入量1位だった日本を制し、アジア最大の米国産チーズ
輸入国に浮上した。韓国の年初から7月までの米国産チーズ輸入額は9817万ドル(約75億4000万円)と、昨年通年の輸入額に
比べ25%多い。
実際に、韓国のチーズ消費量は急増傾向をみせている。海外からのチーズ輸入額は、2006年の1億4621万ドル(約112億円)
から昨年には2億5855万ドル(約198億円)と1.7倍に増えた。今年7月、米国でチェダーチーズ小売価格が1984年以来で最も高い
1ポンド=5.43ドル(約416円)を記録すると、ブルームバーグは「ピザやハンバーガーを楽しむ韓国人・中国人のためにチーズが
値上がりした」と報じた。
チーズ消費量の増加は、デパートやスーパーの売上高推移からも見て取れる。ロッテデパートの年初から8月までの輸入チーズ
売上高は15億2000万ウォン(約1億円)で、前年同期比51.5%増加した。チーズの品揃えも08年は約20種類だったが、今年は
50種類に増えた。同デパートで商品企画を担当するキム・ゴンテ氏は「数年前までは消費者がチーズをワインのつまみとして食べて
いたが、欧米の食生活が普及し、今では洋食を作るため用途に見合ったチーズを買い求めている」と話した。
大型スーパーのイーマートも、05年には40‐50種類だったチーズの品揃えが、今では150種類に増えた。現代デパートは、ソウルの
狎鴎亭本店など3店の文化センターでチーズ料理講座を行っている。同デパート関係者は「韓国人の食生活が西洋化し、洋食
だけでなくインスタントラーメンやチヂミ、トッポッキ(餅の唐辛子みそいため)などにもチーズを使う人が増えている」と話した。
韓国の乳製品メーカーなども、輸入チーズとの差別化に力を入れている。農村振興庁は先ごろ、ホウレンソウ、パプリカ、桑の実
などから抽出した天然色素で作ったカラーチーズを開発した。また、全羅北道任実郡はチーズ科学研究所を設立し、チーズ生産
特化に尽力している。
韓国最大手のチーズメーカー、サンリッチは4月、京畿道利川市に年間生産能力が3万トンに達するアジア最大のチーズ加工
工場を設立した。ソウル牛乳は昨年末、チコリ食物繊維とビタミンA・D3・Eを強化したチューブ入りのクリームチーズやゴーダチーズを
発売した。
ソース(朝鮮日報)
URLリンク(www.chosunonline.com)
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写真=現代デパート狎鴎亭本店のチーズ売り場で、商品を選ぶ来店客
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