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部品メーカー脱却に知財の壁 韓国サムスン、特許紛争の緒戦敗北 (1/2ページ)
2011.9.20 05:00
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
韓国サムスン電子のタブレット端末「ギャラクシータブ10.1」を披露するモデル=7月20日、ソウル(AP)
韓国サムスン電子が、米電子機器大手アップルとの特許紛争の緒戦で手痛い敗北を喫した。サムスンの
タブレット型端末「ギャラクシー10.1」がアップルのデザインを侵害しているとして、ドイツで販売を
禁じられたのだ。
世界のIT(情報技術)企業は、スマートフォン(高機能携帯電話)とタブレット端末がパソコンに代わる
主戦場とみて、激しい特許紛争を繰り広げている。サムスンは電子部品供給メーカーから世界的な最終製品
メーカーへの脱却の過程で知的財産権の壁に突き当たっている。
◆損失総額860億円?
韓国の中央日報などによると、独デュッセルドルフ地方裁判所は9日、「ギャラクシー10.1」は
アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)2」と「明らかに似ているという印象を与える」
として、サムスンに同端末の独国内での宣伝・販売禁止処分を決定した。この判決を受け、サムスンは
控訴する意向を表明した。
アップルは、サムスンがスマートフォンでも「iPhone(アイフォーン)」のデザインや操作性を
「露骨に模倣した」として、米連邦地裁に提訴。サムスンもアップルが同社の無線通信技術を侵害している
として、逆提訴した。両社は現在、米・日・韓・独・蘭・豪など9カ国・12裁判所で25件の特許を
めぐり争っている。
米国の市場調査会社IDCによると、サムスンは昨年、「ギャラクシータブ」を投入し、世界で約
270万台を販売したが、約3000万台売れたアップルのiPadに大きく水をあけられた。初代
ギャラクシータブは7インチと、iPadより画面が小さく、携帯性を重視し、iPadとの競合を避けた。
今夏発売のギャラクシータブ10.1はiPadより一回り大きな10.1インチ画面を持ち、iPadの
牙城に正面から挑む世界戦略製品との位置づけだ。この商品の販売機会を奪われれば、サムスンの痛手は計り知れない。
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