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お盆時期の8月13、14両日、千葉・幕張で開かれた夏恒例のロックの祭典「サマーソニック2011」。国内外あまたの出演者
の中、スペシャルゲストとして今年のトリを務めたのは、韓国ポップス「K-POP」の女性9人組グループ「少女時代」だった。
(中略)
会場では途中、音楽が途切れるハプニングがあったが、音が止まっても歌っていたことで、図らずも「口(くち)パク」でないことまで
証明してみせた。「あれだけ激しい踊りをしながら歌うなんて…」。期待通りのライブを堪能した女性は「K-POPには新鮮さ、
芸術性を感じる。今、あれだけのパフォーマンスができるアイドルは、日本にはいない」と言い切る。
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すらりとした痩身(そうしん)で繰り出す一糸乱れぬダンス、卓越した歌唱力、抜群のルックスで、昨年来、日本でも爆発的人気
となったK-POPのガールズグループ。中でも少女時代は、5人組のKARAとともに、代表的存在として瞬(またた)く間にスターダム
に駆け上がった。
「これほど早く人気が沸騰するとは思わなかった」。傘下レーベルに両グループが所属する大手レコード会社「ユニバーサル・
ミュージック」の小池一彦CEO兼社長(58)ですら、驚きを隠さない。両グループとも、若い女性ファンが多いのも特徴的だ。
一方、番組制作などで15年来、アジア音楽の発信を手がけるNHKエンタープライズのエグゼクティブ・プロデューサー、山中宏之氏
(43)は、日本の人気アイドル「AKB48」とK-POPグループとの違いを、明確に見つめる。
「K-POPは『完成されたもの』としてのあこがれの対象、AKBは、親近感があり『一緒に育てていく』対象なのではないか」
韓国発のエンターテインメントといえば、かつてはやぼったい印象もあったが、山中氏は「今の若者は、メードインコリアは、むしろ
クールでおしゃれととらえている」と話す。
(中略)
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K-POP界は海外進出を明確に見据え、10年来の試行錯誤を重ねながらノウハウを蓄えてきた。日本や欧米から質の高い
音楽性やパフォーマンスを吸収する一方、言葉の壁を取り払う試みも戦略的に進めた。
メンバーたちは驚くほど語学を勉強する。おおむねコミュニケーションが取れるレベルで進出先の言葉をマスターし、当地に一定期間
滞在する。小池氏は日本での活躍について「素人っぽいアイドルが受けている中で、圧倒的なパフォーマンスを見せ、しかも日本語
が話せるとなれば、人気が出るのは必然だ」と語る。
したたかな戦略はこれだけではない。K-POP界は異業種産業を巻き込み、大手企業の製品とリンクさせるなどして海外に
売り出している。インターネットの動画サイトを大胆に活用し、デビュー前からファンを広げる。国自体も、各国に文化関係の出先
機関を作るなどサポートしている。
K-POP人気は日本だけでなく、中華圏やタイにも及ぶ。国内市場のパイが小さいが故に、海外に打って出ることを否応
(いやおう)なく求められる“宿命”を逆に強く自覚し、優れたエンターテインメントを擁して境界を越え、国家を挙げて突き進むさまが
見て取れる。
対して、日本の海外戦略はどうか。今月16日、人気グループ「SMAP」が初の海外コンサートを北京で開き、成功を収めた。
しかし、国内に巨大市場を有する中で、トップアーティストが海外に滞在して本格的に売り出すような動きはほとんど見られない。
「今や、海外での日韓の立場は完全に逆転しつつある」と山中氏。「経済は中国、文化コンテンツは韓国が強くなった。日本は
何をカードに勝負していくのか」と危機感を募らせる。
(以下略。全文はソース元でどうぞ)
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真=K-POPの代表的存在となった「少女時代」。日本でも高い人気を誇る
URLリンク(sankei.jp.msn.com)