11/09/13 18:13:07.69
■大人も同様、運転免許センターでは申請書類の字に四苦八苦
本紙が小中学校の児童・生徒各20人に手書きで文字を書くよう依頼すると、児童・生徒たちは
「面倒で書けない」「大変だ」という反応を見せた。文字を書くこと自体をつらいと感じている
ようだ。
しかし、児童・生徒たちだけではなく、大人たちが書いた文字も解読が難しいのは同じだ。ソ
ウル西部免許試験場で申請書類の受付を担当する職員は「50‐60代の人が書いた文字はきれいで
読みやすいが、30代以下の人が書いた文字はあまりにひどく、職員の間で『足で書いたみたい』
と言われるほどだ。特に男子大学生、男子中高校生の文字は判読するのが難しい」と話した。
同じ試験場に勤務する別の職員も「20年間勤務しているが、最近は数字の3と5を区別できない
ほど雑に書かれた字が多く、苦労している」と話した。
乙支路住民センターで謄本・抄本業務を行っているチョン・ソリさんも「週に2、3回は、自分の
名前も判読できないほど乱雑な文字を書く人に出会う。本当に本人なのか信じられず、身分証
を確認し書き直すこともある。特に、戸籍謄本などを受け取りに来る新入社員くらいの年齢に
悪筆が多い」と話す。
■判読できず虫眼鏡まで使用
悪筆が原因で、笑えないような状況も頻繁に起きている。芳山中学校(ソウル市松坡区)のイ・
スンヨン教諭は「昨冬の期末試験で国語の記述式答案を採点していた際、どうしても判読でき
ない文字があり、虫眼鏡を持ち出して解読を試みた。かなり長い時間をかけたが判読できなか
ったため、仕方なく減点とし、生徒には『暗号を書いたので減点する』と伝えた」と話した。
大光小学校(ソウル市城北区)のファン・ジョンア教諭は「答案用紙を採点したり、手書きの
宿題をチェックする際は、頭が痛くなる」とため息をついた。
こうした状況が急激に悪化したのは、コンピューターが一般に普及し始めた2000年前後。教諭
たちは「10年前までは、教諭が黒板に文字を書き、生徒たちがノートに板書するのが当たり前
だったが、最近の小学校はノートすら使わないところも多い」と話す。可東小学校(ソウル市
松坡区)のキム・ナクスク教諭(49)は「コンピューターを使って勉強した若い教諭が増加し
ていることから、板書を全くしない先生が増え始めている。また、日記をコンピューターのワー
プロソフトで打ち、プリントアウトしたものをノートに貼って提出する子どもたちも多い。最近
では連絡帳に連絡事項を書かず、学校のホームページに載せるケースも多い」と話した。
時間に追われる現代の子どもたちに「書写の時間」がないことも原因だ。キム・ナクスク教諭
は「先取り学習のために複数の塾を掛け持ちする子どもたちには、文字を練習する時間がない。
ある保護者から『他のクラスの先生はノートを取らせないのに…。最近は誰もノートに書きま
せんよ』と言われたこともある」と話した。
さらに今回の文字の評価では、文字の書き方だけでなく、正書法、分かち書きも、20年前と比べ、
格段にひどくなっていることが明らかになった。ソウル大学教育学部付属小学校のイ・ヒョンネ
教諭は「コンピューターのキーを押すだけで間違った単語を自動修正してくれる機能に慣れて
しまっているため、教諭でも正しい正書法を身に付けている人の割合は70%前後だろう。手書き
文字の上手下手に重きを置くよりも、思考力を育て、作文力を高めるための基本文法教育を強化
し、作文の時間を増やすべきだ」と指摘した。
URLリンク(file.chosunonline.com)
許允僖(ホ・ユンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版