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▲韓国学の楽しみ/チュ・ヨンハ共著/ヒューマニスト発行・412ページ・1万9,000ウォン
(前略)<韓国学の楽しみ>というタイトルのこの本は私たちの文化の中に位置した韓国的なものに
関する専門家たちの22種のスケッチを含んでいる。
韓国だけの特徴といっても良く、韓国人の生活に深く根をおろした考え方や形態といって良いもの
などに対する素描だ。哲学や宗教、心、愛を主題にした文があるかと思えば食べ物、建築、米酒
の話があり科学、医学、経済、歴史も扱う。'韓流'の本領である韓国ドラマ、映画が持つアイデンテ
ィティを探求した文もある。
ご飯の話を少し見てみよう。民俗学者のチュ・ヨンハ韓国学中央研究院教授が書いた「韓国の食
べ物」という文には1890年代の居酒屋で粗末な小盤を受けて食事する男の写真が登場する。
食卓の上には茶碗、汁椀、キムチの小鉢、醤油さし、漬物、ナムル、煮豆等など全8個の器が置
かれている。印象的なのは茶碗の大きさだ。茶碗は高さが9㎝、口の直径がほとんど13㎝程度に
なり、そこにご飯をいっぱい入れた。最近の三食分ぐらいの量になる。
チュ教授によれば壬辰倭乱避難期の<鎖尾録>には戦争中にもかかわらず'一食'に7合(420g)の
米でご飯をたいたという記録が出てくる。朝鮮人が大食家だったことは宣教師など外国人の記録
にも結構登場する。チュ教授はこれを「朝鮮社会が絶対貧困の時代を生きたので少しでも食べ物
ができれば後先構わず食べた」ためと解説する。正確な理由は分からないが朝鮮の人たちは、い
つも食べ物が足らず小食文化を定着させた江戸時代の日本人とは反対の道を歩いたことだけは
明らかだ。
(中略:韓国宗教・韓流ドラマ)
白石(ペクソク)の詩を通じて韓国人の心根の底に位置する恨(ハン)の正体を探ったり、近代化
後、主流になった一国史中心の歴史記述パラダイムから脱し文明交流史の観点から韓国史を見
ようとする問題提起もある。
光復後の韓国式経済成長の特徴を要約し、公正な競争を通した成功という信頼とそれに対する
怒りと解釈するリュ・ドンミン忠南大教授は、今、韓国経済はこうした信頼と怒りの相互作用で再び
新たな分岐点に立っていると指摘した。
「韓国学」という学術的な用語で包まれてはいるが、この本がこれから韓国学議論のために何か
の役に立つかはよく分からない。それぞれの文は似た体裁にしたというより、そのまま著者たちの
断想のような感じが強い。だが読めば読むほど面白くなる。「韓国人、あなたは誰ですか」に対す
る小さな返事をこの本がプレゼントしているからだ。
キム・ボムス記者
ソース:韓国日報(韓国語) 知れば知るほどはまる韓国人、韓国文化…
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