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今年3月に実施された韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」の最中、北朝鮮軍がGPS(衛星利用測位
システム)を妨害する電波を放射し、この妨害電波を浴びた米軍の偵察機がGPSの運用障害を起こし、
緊急着陸していたことが8日までに分かった。
国会の国防委員会に所属する安圭佰(アン・ギュベク)議員(民主党)が、国防部(省に相当)から
提出を受けた「電波かく乱実務対策委員会の会議資料」によると、今年3月4日午後3時32分、北朝鮮
の海州・開城付近から、5‐10分間隔で妨害電波の放射が開始された。同日午後8時30分に離陸して
任務を遂行中だった米軍の偵察機(RC7B)が、この妨害電波を浴びてGPS障害を起こし、離陸から
45分後に緊急着陸した。この電波妨害により、韓国海軍仁川海域防御司令部に所属する沿岸警備艇
や高速艇でも、GPS障害が発生していたことが明らかになった。さらに金浦地域では、3‐8機の民間機
からGPS障害の報告が寄せられた。
これは、北朝鮮軍による電波妨害が民間航空機や船舶のGPSだけでなく、軍事用兵器システムにも
影響を及ぼしかねないことを示すもので、韓国軍は対策の整備を求められている。
北朝鮮は、2000年代初めにロシアから輸入した車載型のかく乱装置や、その改良型(50‐100キロ
まで妨害可能)を軍事境界線(MDL)付近の2、3カ所に配置し「GPSジャミング(電波妨害)」に使用して
いる。また最近は、妨害可能な範囲が100キロ以上に達するかく乱装置を独自に開発しているとされる。
朴国熙(パク・ククヒ)記者
ソース 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2011年9月9日
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
今年3月8日、韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」に参加するため大邱空軍基地に到着した米軍が、
大韓航空の旅客機から降りてくる様子。当時、北朝鮮軍はGPSを妨害する電波を放射し、軍用機や
民間機が緊急着陸していたことが分かった。/写真=ナム・ガンホ記者
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