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ソ連崩壊後初めて建造された新鋭の原潜
太平洋艦隊への揚陸艦配備も計画
ロシア国営イタル・タス通信は8日、ロシアがソ連崩壊後に初めて建造した戦略ミサイル原子力
潜水艦「ユーリー・ドルゴルキー」(写真)が、年内にも極東ウラジオストクに司令部がある太平
洋艦隊に配備される予定だと報じた。
イタル・タス通信によると、ウラジーミル・プーチン首相は今月5日、自身が代表を務める与党
「統一ロシア」の集会で「潜水艦のテストは順調に進んでおり、年末までには太平洋艦隊に引き
渡せる。海軍の近代化に取り組み、核抑止から海洋権益の確保に至るまで、あらゆる問題を解決
できる能力を備えていく」と語った。
12世紀に現在のクレムリンの原型となる城壁を築いたユーリー・ドルゴルキー公の名を冠した
この原子力潜水艦は、ボレイ型原潜(全長170メートル、満載排水量2万4000トン)1番艦で、水中
発射型弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」を最大12発搭載できる。ブラバとは「鉄槌(てっつい)」を
意味し、6-10発の核弾頭を装着している。射程距離は8000キロから1万キロに達し、米国本土の
攻撃が可能だ。
旧ソ連は冷戦時代に、射程距離3000キロ程度の中距離ミサイルを搭載した戦略原潜を8隻建造
した。これらの戦略原潜は主に北海に配備され、米国や西欧をけん制することに重点を置いた。
ロシアが、旧ソ連時代の戦力を取り戻す中で最新型戦略原潜の1番艦を極東に配備するのは、
対米核抑止力はもちろん、最近初の空母の試験航行を行うなど急速に軍事力を拡大している中国
を念頭に置いたものと分析されている。
ロシアは2020年までに、SLBMブラバを搭載できる原潜の数を8隻に増やす計画だ。また、ボレイ
型2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」と3番艦「ウラジーミル・モノマフ」、フランスから購入したミス
トラル型揚陸艦なども太平洋艦隊に配備される予定だ。
鄭始幸(チョン・シヘン)記者
朝鮮日報 2011/09/09
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