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最近赴任した東京の公館長が日本の主要報道機関の重役に会って「韓国ドラマを熱心に見てい
る」という話を聞いた。本放送は忙しくて見ない代わりにDVDを買ってまとめてみるという話に日本
国内の韓流ファンが多くなったことを実感し気分がよかったという。
この頃、日本ではTVや書店、はなはだしくはコンビニエンス・ストアに陳列された商品の包装紙に
も韓流の臭いが感じられる。テレビ広告にも少女時代とKARA、東方神起が出てくる。民放テレビ
の韓国ドラマ編成が多すぎると抗議デモが起きたことは逆に韓流が日本大衆文化の中に席を占
めつつあるという傍証だ。
韓流ブームは現地の海外同胞はもちろん、記者のような滞留者などにとっても嬉しいことだ。ある
海外同胞事業家は「公共の場所で韓国語使うことも難しかった20余年前に比較すれば隔世の感」
という。だが、韓流のおかげで韓国が日本人たちにとって魅力的な国になっただろうか?決してそ
うではないようだ。
日本時事通信が毎月定期的に数十年の間実施しているアンケート調査には‘好きな国と嫌いな
国’を訊ねる項目がある。今年4月の結果を見れば日本人回答者のうち‘韓国が好きだ’という比
率は12.0%、‘嫌いだ’という回答率は13.0%と明らかになった。3・11東日本大地震以後、韓国で
大々的な募金運動が広がった時点の調査結果にしては残念な水準だ。
この結果について自分なりに考えた推論はこうだ。‘韓国には大衆文化と食べ物程度を除き日本
人たちが好感を持つ点がない。それで彼らの頭の中には‘韓流’と‘韓国’が互いに別個の存在の
ように感じられのではないか。’
最近日本で<韓国経済の真実>という本が出版された。経済評論家2人が韓国経済はもちろん文
化、歴史までまとめて蔑視するために企画された対談集だが少なくとも私たちが否定できない、恥
ずかしい事実が載っている。
「全経連が発表した大統領特使要請リストには財閥グループの首脳らがほとんど網羅されている。
子供に企業を譲るための変則贈与と脱税などが罪状の大部分だ。(中略)財閥らは司法処理が決
定されれば間違いなくマスクをかけ車椅子に乗ったまま登場して有罪判決を受けても収監前に赦
免されたり特赦で解放される。」
企業が海外には高級品を安く売り、国内には質が落ちる製品を高く売りながら国内消費者たちを
馬鹿にするかと思えば、輸出が増えて通貨価値が上がらなければならないのに政府が市場に介
入して韓国ウォンの価値を引き下ろす事例が列挙されている。大企業の利益のために国民生活
を犠牲にする事例と彼らは明快に整理する。
子供幸福指数が経済協力開発機構(OECD)会員国中最低、自殺率は最高水準の国、自由貿易
協定(FTA)交渉で被害部門は眼中になく輸出がどれほど増えるかだけに気を遣う国…。日本経済
評論家らの目に写った韓国経済の‘ゆがんだ肖像’だ。
斜めから見ることを決意して書かれた本だが確実に反論を展開することも難しく見える。こういう
韓国の状況を念頭に置くなら韓流が韓国人の人生の中からもたらされた結晶体という自負心が
感じられないのが率直な心情だ。韓流はただサムスンの携帯電話のようにグローバル輸出戦略
によって緻密に計画された輸出入国・韓国のもう一つ別の品目にすぎない。
サムスンの携帯電話を使うように韓流を消費する日本人たちにとって韓国は格別な関心事ではな
いかもしれない。韓国人が幸福と自負心を感じられないなら韓流と韓国は‘水と油’のように別々
で、日本は韓国から韓流だけをぐいっと抜き取ることもできる。希望もなく不幸だと感じる国民が増
えれば韓国は韓流の主人になれない。
ソース:京郷新聞(韓国語) [特派員コラム]韓流はあって、韓国はない
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