11/09/03 13:23:25.14
「新幹線に乗ってはいけないということを知っていますか」
小学5年生のころ、当時通っていた東京都内の小学校の女性教諭から授業中にこう教えられた。
女性教諭によると、新幹線とは「日本がもう一度、朝鮮半島を侵略するために開発された軍人輸送兵器」なのだという。
いかにも荒唐無稽な話だが、教師が話すことをその内容によって取捨選択するということは、子供たちにとって必ずしも容易なこと
ではない。
だからこそ教育行政には特定の政治思想に偏らない「政治的中立」というものが求められているのだろう。
大阪府の橋下徹知事率いる「大阪維新の会」(維新)は8月22日、府議会と大阪、堺両市議会に議員提案する「教育基本
条例案」の概要を発表した。
条例案はこれまでの教育行政について「これまで政治は過度に遠ざけられてきた」とし、条例案の前文で「政治が適切に
教育行政における役割を果たす」と明文化した。
条例案に対しては「『教育は不当な支配に服してはならない』という戦後民主教育の根底をなす大原則を侵す暴挙」
(府立高等学校教職員組合)などと反発する声が上がっている。
一方で「戦後の教育界は戦勝国などの意向を受け、子供たちが愛国心を持つことを極端に否定する教育を行ってきた。
今回の条例案はそういった体制に風穴を開けるもの」(高崎経済大学の八木秀次教授)と評価する声もある。
これまでの戦後教育のあり方について「中立的」と受け止めるか「極端」ととるか、それは個々人で判断の分かれるところだろう。
もちろん、条例案が明記した「愛国心」というものは行政組織から一方的に押しつけられるべき性格のものではない。教育が
「政治主導」の名の下に、トップの意向次第で独善的な方向にぶれていく危険も避けるべきだ。
だが仮に戦後教育が「政治的中立」という名の下に子供たちの国や郷土を大切に思う心を養う機会を意図的に奪っていたと
すれば、そこには批判を受ける余地があるのではないか。
条例案がこれまでの戦後教育について大きな議論を巻き起こすことは間違いない。条例案の今後について深く取材を続けて
いきたい。
ソース(MSN産経ニュース)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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