11/09/02 11:45:40.90 BE:969884328-2BP(1111)
URLリンク(file.chosunonline.com)
韓国経済にとって好ましくない二つの指標が1日、発表された。
8月の消費者物価上昇率が前年同月比5.3%となり、3年ぶりの高水準を記録した。
また、8月の輸出は前月に比べ減少し、韓国経済をけん引する輸出も腰折れした格好だ。
前日の8月31日に発表された7月の鉱工業生産は、前月を2.4%下回った。
雨天の日が多く、大型船舶の塗装作業が遅れ、造船業の生産額が減った影響が大きかった。
7月の鉱工業生産は前年同月比では2.7%増加したが、伸び率は2月(0.1%)以来の低さだった。
8月の輸出が減少したことからみて、同月の鉱工業生産も減少が見込まれる。
延世大の成太胤(ソン・テユン)教授は
「欧米の財政危機の余波で、韓国の実体経済も低迷の兆しを見せ始めた。
景気低迷を防ぐため、金利が据え置かれる可能性が高く、物価のコントロールがさらに難しくなる」と述べ、
長期的な景気後退局面に備える必要性を強調した。
■物価抑制目標の達成困難
韓国政府が定めた今年の物価抑制目標は4%だ。
しかし、8月の消費者物価が5.3%の上昇を示したことで、
9‐12月の物価上昇率が3%前後で推移しない限り、物価抑制目標の達成は困難となった。
政府は既に9月の物価上昇率が3%台後半になるとみており、状況は厳しい。
物価上昇は韓国だけの問題ではない。全世界が軒並み物価上昇に直面しており、互いにインフレを輸出する局面が予想される。
経済成長が著しい中国など新興国で物価が急騰する中、景気回復が遅れている先進国でも物価上昇懸念が浮上した。
英国の7月の物価上昇率は4.4%で、イングランド銀行の物価抑制目標の2%をはるかに超えた。
ドイツとフランスの7月の物価上昇率もそれぞれ2.4%、2.1%で、欧州中央銀行の目標値である2%を超えた。
米国も7月の物価上昇率が3.6%に達した。さらに、デフレ懸念があった日本でも7月は0.1%の物価上昇だった。
日本の物価が上昇に転じるのは2008年12月以来のことだ。
先進国での物価上昇は、国際的に商品作物や石油など原材料価格が高止まりしているためだ。
国連食糧農業機関(FAO)によると、6月の世界の食料価格指数は234で、前年同月の168を39.3%も上回った。
■韓国政府「一時的な低迷」
韓国政府は物価上昇を一時的な現象だと説明している。
消費者物価上昇率は昨年9月以降、それまでの2%台から3%台に上昇した。
このため、今年9月からは比較対象となる前年同月の物価が高いため、相対的に上昇率は低下するとの見方だ。
企画財政部(省に相当)の任鍾竜(イム・ジョンリョン)第1次官は1日
「政府が農畜産物の供給拡大に努めており、外食費の上昇が一段落したことから、
9月の物価上昇率は3%台後半に低下するとみている」と述べた。
また、8月の輸出が伸び悩み、貿易黒字が急減したことについて、任次官は
「休暇シーズンによる一時的な季節要因で貿易黒字が減少したが、7‐8月を平均すれば例年の水準を維持している。
輸出の増加率が例年並みを維持しているので、大きな問題はない」と説明した。
7‐8月の貿易黒字の合計は71億4000万ドルで、前年同期(72億1000万ドル)と大差なかった。
8月の輸出額は前年同月を27.1%上回り、依然として20%台の伸びを保っている。
8月の鉱工業生産の減少については、企画財政部の朴宰完(パク・チェワン)長官が8月31日の経済政策調整会議で
「季節的、一時的な要因が作用したもので、緩やかな回復が続く見通しだ」と発言している。
しかし、高麗大のオ・ジョングン教授は
「秋夕(中秋節)を控え、市中物価が不安な上、下半期には公共料金の値上げが予定されており、
政府の物価抑制目標の達成は不可能とみている。輸出もこれまではウォン安、中国の高度成長を追い風として伸びてきた。
今後はウォン高進行と欧米の低成長、中国の金融引き締めが重なるため、輸出が伸びる可能性は低い」と分析した。
方顕哲(パン・ヒョンチョル)記者
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/02 11:28:59