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良きにつけ悪しきにつけ、何かと話題になる韓流。次から次へと波が押し寄せていた韓流、相変わらず人気は高いのだが、そこに
影が忍び寄って来た感がある。
これまで、大都市でしかコンサートを行わなかったK-POP勢が、真夏の新潟で『K-POP All star Live in Niigata』
(8月20日)を開催した。
収益金の一部を東日本大地震の支援金に寄付したり、被災者を無料で招待するなど、日本を応援するという側面も見せた。
少女時代、KARA、2PM、Beast、CNブルー、シークレット、2AM、シスターなど韓国のトップアイドルたちが集結した会場は、
新潟ビッグスワンスタジアム。
悪天候にも関わらず、4万5000人の観客を集め、韓流の歌とダンスに熱狂した。
ダンサーを志す若者が、レッスン、武者修行に海外に出るとき、これまでは多くがアメリカに向かったが、今や韓国にダンス留学する
時代。
韓流ブームで、留学も流れが変わり始めてきた。
芸能界はそもそも濁流である。勢いのついた韓流も決して清いだけの水ではない。韓流現象の勢いを面白くなく思っている人たち
が少なからずいる。
その流れがコンサートを中継したテレビ局への抗議行動になった。
さらには、チャン・グンソクの来日時の出迎えのファンが、実はファンではなく集められたバイト要員だったことや、チャン・グンソクの
ツイッターの、5万人を越えているフォロワーに違和感があったり、彼が出演した番組で取った「チャン・グンソクは好きですか?」という
アンケートに対して「チャン・グンソクに興味がない」と3072人中2234人が回答したことに、「ちぇ…僕はすねてる」とツイートし、
ネットの声を重視する韓国芸能界らしい反応を見せたりと、どこか作為的な匂いのする人気に対しても、異を唱え始めた。
それでもK-POP界から見ると、日本はまだまだ魅力的なマーケットのようで、日本デビューを狙う韓国の売れっ子たちは多い。
韓国で“ねこダンス”で大ブレークしたT-araも、9月に日本デビューが決定。総合格闘家で吉田道場を主宰する吉田秀彦の
所属事務所に所属が決まった。格闘家が多く所属し“美人すぎる市議”で有名な八戸市議の藤川優里もいる、芸能色の濃くない
事務所に決まったということは、韓流に参戦する人たちの幅が広がってきたということでもある。
そんな流れも、韓流重視に異議を唱える人たちには、さらに面白くないのだろう、ことさら韓流を排斥しようとしているように見える。
政治的意図はないと言うが、にわかには信じがたくなっているのも、一部があまりにもエキサイトしているからに他ならない。排斥運動
をするよりも、日本のアイドル市場を強化するべきだとみる。
日本の芸能界は成熟しているように見えて、まだまだ幼稚。が、芸能界自体が潰れるわけがないという認識を持っているためか、
幼稚さに蓋をして進もうとしている感がある。
韓国は旬を売り物にして、実践を積むことで同時に実力を蓄えている。
この状態が続けばどうなるかは明白。
これを機に、日本のアイドルたちも、歌やダンス、演技、表現力に努力を重ね、学芸会から本物の芸へと進化させてほしいものだ。
■酒井政利(さかい・まさとし) 和歌山県生まれ。立教大学卒業後、日本コロムビアを経てCBS・ソニーレコード(現、ソニー・
ミュージックエンタテインメント)へ。プロデューサー生活50年で、ジャニーズ系・南沙織・郷ひろみ・山口百恵・キャンディーズ・
矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、売上累計約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞
を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。
ソース(ZAKZAK) URLリンク(www.zakzak.co.jp)
写真=T-ARA
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写真=チャン・グンソク
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