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2011年8月23日、中国紙・新華日報は、世界最大の自動車市場となった中国で、合弁企業の出
資者の一方である海外メーカーの発言権拡大が目立ち、パートナーである中国側企業が苦境に
直面していると報じた。
その原因はエンジンや変速機など核心的な技術を海外メーカーが握っているためで、一見大きな
発展を遂げてきたように見える中国の合弁自動車企業は、「実は単なる生産基地の位置づけに
すぎない」と評している。
中国では最近、両者の持ち株比率の変更や、輸入車と国産車の販売比率の見直しなどの報道が
目立つ。このほか、多くの海外メーカーが中国で独自の販売拠点を設立し始めているが、これら
はいずれも、海外メーカーが中国市場での販売チャネルの掌握と発言権を高め、利益をさらに
確保するための行為だ。
フォルクスワーゲンを例にとると、中国での合弁会社「一汽大衆」の2010年の純利益は220億元
(約2640億円)、「上海大衆」は120億元(約1440億円)で、持ち株比率から計算すると、グループ
全体の利益の4分の1が中国市場で稼ぎ出されたものになる。持株比率や販売比率が1ポイント
上昇すれば、毎年数億元(約数十億円)の利益が上積みされるという。
海外メーカーがこうした攻勢を仕掛けることができる背景には、核心技術を独占しているからに
他ならない。エンジンや変速機など核心となるパーツのシェアは90%に上るとするデータもある。
こうした事実は、中国市場における約30年の自動車合弁の歴史において、海外メーカーが最大
のメリット獲得者であったことを意味する。「市場と技術の引き換え」という戦略は目的を達せず、
合弁企業は結局、単純な生産基地の役割を果たしてきたに過ぎなかったのだ。
一方、中国の民族系自動車メーカーも苦境に陥っている。今年1-7月の中国の自動車販売台数
は1000万台を突破したが、うち民族系メーカーの販売台数は前年同期比1.03%減の352万3400台
にとどまっている。
中国自動車市場は一体誰のものなのか?業界全体で考えてみる価値があるのではないか。
(翻訳・編集/HA)
レコードチャイナ 2011/08/26
URLリンク(www.recordchina.co.jp)
写真は20日、南京で開催された国際モーターショー
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