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東京・お台場で21日午後から行われたフジテレビへの抗議デモに対し、複数の韓国メディアが
注目し、その背景について考察している。今回のデモは、俳優・高岡蒼甫さん(29)が7月末
にツイッター上でフジテレビの韓流偏向報道を批判したことに端を発し、7日に続いて2度目と
なる。
韓国メディアの各社は、この動きをさまざまな角度から分析している。ソウル新聞は、このよ
うな反韓流の流れが、茶わんの中の台風で終わるのか、それとも巨大な流れに拡散するか注目
されると伝えている。海外の一部の反韓流の動きは、深刻な水準ではないものの、政治的に利用
されたり、拡大する傾向がないか警戒しなければならないとしている。
また国民日報は21日午後、フジテレビの本社前に集まり、デモを行った日本人の行動や言動を
見ると、フジテレビの偏向的な編成を正すためとしながら、韓流に対する不満を越え、反韓感情
まであらわになったと伝えた。しかし、商業主義に基盤を置いている日本の民放は、視聴者の
反応がなければ、編成自体が難しい。フジテレビが韓流番組を編成するのは、韓流を支持して
いるからではなく、一定の視聴率を確保し、商業広告が付いてくるからであると指摘した。
普遍的な価値を持つ文化は国境を容易に行き来し、古今東西を問わず水のように流れる。それ
を人為的に防ぐのは愚かなことだ。韓国が植民地という歴史的な傷や過度な商業性のために、
かつて日本の大衆文化化を拒否し、徐々にオープンしたのも、こうした文化の属性を尊重した
ためであると述べている。
日本も文化的な鎖国主義に突き進むのではなく、韓流を自然な交流の形として理解する必要が
ある。日の丸を前面に出し、君が代を歌い、天皇万歳まで叫んで民族感情を表出することは、
偏狭なナショナリズムであるとの見方を示した。
一方、ニュース専門のテレビ局・YTNは、日本で相次ぐ反韓流デモは、日本の少数右翼のいら
だちと劣等感の表れだと報じた。日本は昨年9月、尖閣諸島問題では中国との対決から退き、
今年になって大地震まで体験した。アジアを主導する国家だった日本がその地位を脅かされて
いるいらだちと、劣等感が韓流に対するデモとして表れたと指摘。
また、野党になった自民党が、鮮明性を強調するために右傾化し、反韓流デモを起こす土壌を
作った。与党の民主党は明確な政治的影響力を発揮できなくなっており、日本はジレンマを抱え
ている。しかし、反韓流が政治化される可能性は大きくないと伝えた。
(編集担当:李信恵・山口幸治)
サーチナ 2011/08/23
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