11/08/23 16:39:08.83
今月18日、「汝矣島(ソウルの証券街)」「女子社員」という単語が大手ポータルサイトの検索
語ランキングで上位に入った。最近、汝矣島の企業に務める30代の女性が株式デリバティブ商品
の一種「KOSPI200指数プットオプション」を1700万ウォン(約120万円)相当購入し、6日間で
76.5倍の13億ウォン(約9200万円)を稼ぎ出したというニュースが一部で報じられたためだ。
「プットオプション購入方法」という単語も検索上位に入った。ソウル市鍾路区で金取引をして
いる男性(39)も「これまで慎重な投資を行ってきた貴金属店の社長が集まり、その日はオプ
ションの話で持ち切りだった」と話した。
汝矣島の女子社員のように大もうけしたいという夢を抱き、市場に参入する個人投資家が増えた
ため、韓国のデリバティブ商品市場はアンバランスに拡大した。現物市場の規模は世界17位だが、
現物株の動向に基づいて取引されるデリバティブ商品の市場規模は世界1位だ。いわば腹よりも
へそが大きいようなものだ。株価の急激な変動に伴う投資損失を軽減するために作られたデリバ
ティブ商品が、韓国では個人投資家の投機先に変質してしまっている。
■個人のデリバティブ取引、過去最高に
今月9日、個人投資家によるKOSPI200指数オプションの売買代金は2兆358億ウォン(約1400億円)
で過去最高を記録した。7月の平均売買代金は1日当たり5000億ウォン(約350億円)だったが、
その4倍以上に膨らんだことになる。この商品は、韓国のデリバティブ商品取引の94%を占める。
KTB投資証券のアナリスト、パク・ムンソ氏は「指数の騰落幅が大きい局面で、利益を狙う個人
の投機需要が増大し、取引が急増した」と指摘した。
中学校教師のLさん(41)も今月初めにオプション市場に再び投資した。過去にオプションを
購入し、何度も損失を出した経験があるため、見向きもしていなかったが、最近の株価下落局面
ではもうけられると見込んだのだ。しかし、今回も100万ウォン(約7万円)の損失を出した。
個人投資家が、デリバティブ取引全体でどれほどの損失を出しているかを集計するのは難しい。
しかし、2009年には少額のデリバティブ商品である株式ワラント証券(ELW=上場カバードワラ
ントに相当)市場で、個人は5186億ウォンの損失、証券会社は1789億ウォン、外国人は593億
ウォンの収益を上げたことが分かっている。つまり、デリバティブ市場は個人投資家の資金を
大口の機関投資家が吸い上げる構造となっているのだ。それでもなぜ、個人投資家はわざわざ
リスクを冒そうとするのか。
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朝鮮日報 2011/08/23
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