11/08/15 15:56:16.87
本紙主催でたどる「高句麗の歴史」
消防士の子供たち100人、中国側から白頭山一帯歩く
「歴史歪曲に気が重くなった」 中国の案内板・パンフレットに怒り
【通化・丹東(中国)=カン・ドンチョル記者】 「白頭山は満州族の長白山で、高句麗は中国の少数
民族だって? 中国人はとんでもないことを言うね」
10日、中朝国境にある白頭山(中国名:長白山)の頂上にあるカルデラ湖「天池」を目前にしながら
下山してきたカン・チャン君(13)=中学1年=は怒りを爆発させた。カン君は高句麗の遺跡地や
白頭山に行っても、一度も韓民族(朝鮮民族)の歴史にまつわる場所だという説明を発見できな
かった。中国でもらったパンフレットには白頭山という名前すらなく、「満州族発祥の地で、中国の
聖地」とだけ記されていた。高句麗を中国の少数民族国家にすり替えたということだ。カン君は
「白頭山を見たという喜びよりも、何か課題を抱えてしまったようで気が重くなった」と言った。
カン君は、朝鮮日報主催・LG協賛の第150期朝鮮日報青少年学校「高句麗歴史探訪」に参加した。
「青少年学校」は1985年に朝鮮日報が始めた青少年教育プログラムで、今年は全国各地の消防士
の子供100人が招待された。子供たちは8日から4日間、東国大学のユン・ミョンチョル教授や大学生
ボランティア9人と一緒に中国吉林省集安市・通化市・白頭山一帯を回った。
仁川港を出発して15時間、船に揺られて中国に到着、最初に訪れたのは集安市にある広開土王
(中国側呼称:好太王、高句麗第19代王)碑と広開土王陵だった。高さ6.39メートルという広開土王
碑は子供たちを圧倒した。参加した子供たちの前でユン教授の講義が行われた。ユン教授は「広開
土王碑は、韓民族が少なくとも満州、遠くは沿海州まで舞台にし、活動していたことを示すもの。
韓国の歴史は、韓半島(朝鮮半島)に限られたものではない」と説明した。広開土王碑の一番上を
見詰めていたキム・ウォンホ君(14)=中学2年=は「昔の人々がこのように大きな碑を建てた
なんて信じられない」と言った。
青少年学校に参加した子供たちは10日、白頭山に登った。悪天候で天池までは行けなかったのが
残念だが、火山の噴火により流れ出した溶岩でできた金剛大峡谷と、地殻変動でできた岩の隙間
を流れる梯子河を見て、民族の霊山の精気を体感した。11日には遼寧省丹東市で、鴨緑江の遊
覧船に乗った。
1日平均10時間以上バスに乗り移動する強行スケジュールだったが、子供たちは疲れた様子を
見せなかった。バスの中で行われるユン教授の講義も、子供たちの活発な質問攻めにあった。
ユン教授は「子供たちが韓国の歴史を知り、満州(中国東北部)を治めた高句麗について知れ
ば、韓国の未来も変わる。今回の歴史探訪がそのきっかけになれば」と話す。
4泊5日の日程を終えた子供たちは12日に仁川港に到着した。約1500年前に存在した偉大な高句麗
の遺跡地を訪れた子供たちの考えは大幅に変わっていた。迎えに来た母親と手をつなぎ家路に
就こうとしていたパク・ミンソンさん(15)=中学3年=は「今回の探訪で、中国による歴史歪曲(わい
きょく)を現地で実感できました。高句麗の歴史についてもっと勉強して、中国に負けないように
したいです」と語った。
朝鮮日報 2011/08/15
URLリンク(www.chosunonline.com)
中国・集安市にある広開土王碑を見る「高句麗歴史探訪」に参加した子供たち。
URLリンク(file.chosunonline.com)
写真=シン・ヒョンジョン記者