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[msn産経ニュース]2011.8.9 11:05
快進撃を続けてきた韓国サムスン電子が変調をきたし始めた。
世界首位を誇る液晶パネル事業などの不振で、今年4~6月期の営業利益が前年同期比25%減という落ち込みを記録した。
過去最高の業績をあげてからわずか1年。収益性で大きく水をあけられていた日本メーカーが付け込む隙も出てきた。
■崩れる必勝パターン
「サムスン首脳陣は相当深刻に受け止めている」。サムスンの主要取引先幹部は、李健煕会長が7月1日に断行した人事についてこう指摘する。
人事では液晶パネル部門を任されていた張元基LCD事業部長が解任され、半導体部門トップだった権五鉉氏が液晶パネル部門も合わせて統括。
新設の「デバイスソリューション事業総括」の総括社長に就いた。
韓国財界筋は「サムスンが基幹部門のトップを任期途中で更迭するのは初めてでは」と語り、異例中の異例となった人事を解説する。
かつて稼ぎ頭だった液晶パネルなどのディスプレー部門は、世界的な価格下落が直撃。
昨年4~6月期には8800億ウォン(640億円)もの営業利益をたたき出したが、1年後の今年4~6月期は2100億ウォンの赤字となり、これで2四半期連続の赤字だ。
急ブレーキがかかったのは世界首位に立つ半導体部門も同じ。
DRAMを中心に最近の半導体価格下落は激しく、部門利益は11%減と市場の期待値を下回った。
圧倒的な設備投資で生産効率を高め、価格競争で日本メーカーを蹴落とす-。そんなサムスンの“必勝パターン”が崩れつつある。
>>2-5あたりに続きます。