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- ベトナムとインド、中国空母けん制で協力 -
【北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員】 ベトナムが最近、南シナ海に面した同国南東部の軍港、ニャチャン港
にインド軍艦の駐留を要請し、インド側も前向きな姿勢を見せており、中国がにわかに緊張している。
こうした動きをめぐっては、中国初の空母バリャークの試験航海を控え、ベトナムとインドが中国に対するけん制
に乗り出したのではないかとの分析が出ている。大連造船所の停泊中のバリャークは、試験航海の後、中国や
ベトナムなどが領有権を争う南シナ海に投入される見通しだ。
4日付中国紙チャイナ・デーリーによると、ベトナムのグエン・バン・ヒエン海軍司令官が先月末、インドを訪問し、
インド海軍の軍艦によるニャチャン駐留を要請し、インドも積極的な態度を示した。
■インド、ベトナムに軍事技術支援
今回の訪問で、ベトナム・インド両国海軍は、さまざまな分野にわたる軍事協力プランについて協議した。インド艦
のニャチャン駐留以外に、ベトナム海軍が使用する大型軍艦をインドが建造することや、超音速対艦巡航ミサイル
「ブラモス」、短距離地対地弾道ミサイル(SRBM)の「プリトビ」を輸出する案も含まれている。インドはまた、ベトナム
海軍の情報探知・処理能力を向上させるための情報技術、ベトナム海軍のための訓練などの支援も行う。
ベトナム・インド海軍の軍事協力協議は今年に入って加速している。インドのムカジー財務相は今年5月、ベトナム
を訪問し、グエン・タン・ズン首相と会談した席上、「インドはベトナムの海軍と空軍の現代化を積極的に支援する。
特に両国間で情報収集分野の協力を強化する必要がある」と述べた。7月19日には、インドの戦車揚陸艦
「アイラバーダ」がニャチャンに寄港した。
ベトナムは5-6年以内にロシア製のキロ級636型潜水艦6隻で構成する潜水艦旅団を発足させる計画を明らかに
している。フン・クアン・タイン国防相は今月3日、ベトナム国会で記者会見し、「海軍、空軍、通信、電子戦の能力強化が必要だ」と述べた上で、潜水艦旅団計画を発表した。
■ニャチャンは戦略的要衝
中国中央テレビや環球時報など中国メディアは、インドとベトナムの軍事協力に敏感に反応している。ニャチャンは
中国海軍の南シナ海への前進基地である海南島の三亜から700キロも離れていない上、中国が主張する南シナ海上
の領海をうかがう戦略的な要衝に当たる。中央テレビの尹卓評論員は「ニャチャンは南シナ海の南沙諸島
(スプラトリー諸島)から300-400キロしか離れておらず、中国本土よりも近い。ベトナム戦争期に米軍が使用した
軍用空港も残っており、軍事施設としては完ぺきな場所だ」と評した。
中国国内では、ベトナムとインドの協力について、ベトナムがインドを引き込む形で、南シナ海での勢力バランスを
取ろうとしているとの見方が有力だ。中国と関係がぎくしゃくしているインドも、南シナ海で中国をけん制できる基地を
確保する格好だ。
軍事問題に詳しい北京駐在の外交関係者は「中国の空母が南シナ海に投入されれば、最も大きな脅威を受ける
のがベトナムだ。独自の海軍力に乏しいベトナムには、インドを引き込み中国をけん制する狙いがある」と指摘した。
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ソース : 朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2011/08/05 09:23:45
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