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元モーニング娘。でタレントの矢口真里が7月15日付でオフィシャルブログ「初心者です。」に
掲載した記事「辛い!」が嫌韓ネチズンの間で話題である。記事では韓国料理を食べた感想を
書いているが、ラッポギを「辛いの大好きな私でも、かなり辛かった」と記している。これが
嫌韓ネチズンには「韓国料理なんて、辛すぎて食べられない」という韓国批判に解釈された。
もともと矢口は2009年11月17日の時点で、ブログで韓国の女性アイドルグループKARAを紹介して
おり、韓国嫌いでは決してない。反対に2010年8月20日の記事「憧れの…」では「韓流ドラマ
にはまっている」とし、「韓国行きたいなぁ~」と書いている。その矢口が韓国料理批判とも
読める記事を書いたために嫌韓に転じたのかと話題になった。
矢口は2011年7月7日付の記事「はい。」でもクリス松村らと韓国料理を食べたと記している。
そこでは「韓国料理大好きです」とした上で、「トッポギ辛かったぁ ヒーヒー」と書いている。
ここからは辛い物を辛いと表現することは、矢口にとって韓国料理への称賛であると解釈する
ことも可能である。それ故に「辛い!」を韓国料理批判と断定することは一面的であるが、それ
でも「辛い!」には「はい。」と異なり、韓国文化を肯定する記述がないために韓国料理批判
と解釈される余地がある。
韓流は一過性のムーブを越えて日本社会に定着しているが、直近では日韓関係の政治的な緊張
が高まっている。日本の外務省が竹島(韓国名:独島)上空を飛行した大韓航空機の利用自粛を
命じ、それに韓国側が反発する形で対立が増幅している。人気漫画『ONE PIECE』好きを公言
するなど機を見るに敏な矢口が、遂に韓流に見切りをつけたかとの指摘も出された。
矢口の古巣のモーニング娘。では高橋愛の韓国好きが有名で、2010年9月からフジテレビ系で
放送された韓国ドラマ「アクシデント・カップル」の日本語吹き替えも担当した。しかし、そ
の直後の11月に田中れいなが公式ブログ「田中れいなのおつかれいなー」で韓国人蔑視と受け
止められる写真を掲載し、謝罪するという騒動が起きた。
芸能人にとって日本社会を席巻している韓流ブームに乗ることは有益であるが、その一方で日本
社会には一定数の嫌韓層が存在することも事実である。韓流と嫌韓の間を揺れ動くことでバラ
ンスをとることが芸能人の高等戦術かもしれない。
リアルライブ 2011/07/19
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