11/07/18 15:35:10.43
昨年7月、忠清南道鶏竜市のクリーニング店で爆発事故が起こった。店主のチョ・ギヒョンさん
(51)が、ドライクリーニング用の機械から取り出した衣類を蒸気式乾燥機に入れ、15分ほど
たったころ、突然「パーン」という音が響き、乾燥機が爆発した。
乾燥機の扉は吹き飛び、中から火が付いた衣類が飛び出した。火は瞬く間に周辺の商店に燃え
広がり、6億ウォン(約4500万円)を超える被害をもたらした。クリーニング店があった建物
は、まるで爆撃を受けたかのような状態になった。チョさんは「幸いにも乾燥機から少し離れ
ていたところにおり、命は助かった」と話した。
昨年10月14日には、仁川市西区石南洞のクリーニング店でも蒸気式乾燥機の爆発事故が起こった。
その1カ月後には釜山市釜山鎮区釜田2洞のクリーニング店、今年4月18日には京畿道高陽市一山
のアイクリーン・クリーニング店、5月7日にはソウル市広津区君子洞の現代クリーニング店で、
蒸気式乾燥機の爆発事故が相次いだ。今や、クリーニング業者の間では、蒸気式乾燥機を「爆弾」
と呼んでいるほどだ。
蒸気式乾燥機とは、クリーニング店でドライクリーニングを行う際に生じる油が蒸発して生じる
蒸気(油蒸気)を取り除く機器で、環境汚染対策として2006年から設置が義務付けられている。
保健福祉部(省に相当)によると、昨年6月までに、全国のクリーニング店(約3万1500店)の
42.7%に当たる約1万3400店で、価格が200万-800万ウォン(約15万-60万円)の蒸気式乾燥機
を設置したという。
問題は、蒸気式乾燥機を設置して以降、爆発事故が相次いでいるという点だ。韓国洗濯業中央会
によると、06年から今年5月までに発生した爆発事故は約59件に達するという。同会は「蒸気式
乾燥機の中にたまった油蒸気の圧力が高まった状態で、洗濯物の摩擦によって生じた静電気と
触れることで爆発事故につながったのではないか」と話している。国立科学捜査研究院は「乾
燥機の機械的な欠陥によるものなのか、清掃が不十分といった使用者側の不注意によるものな
のか、現時点で判断するのは難しい」と主張している。蒸気式乾燥機の構造的な欠陥が原因だ
と断定するのは困難だが、同乾燥機を設置して以降、爆発事故が相次いでいるという点で、同
乾燥機と一連の事故に関係があることは明らかだ、という指摘が寄せられている。
蒸気式乾燥機の爆発事故が相次いでいることを受け、約90人のクリーニング業者が今月10日、
ソウル市鍾路区桂洞の保健福祉部庁舎前に集まり「蒸気式乾燥機の設置を強制する公衆衛生管
理法を廃止せよ」と求め剃髪(ていはつ)デモを行った。
朝鮮日報 2011/07/18
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昨年7月、蒸気式乾燥機が爆発し、見るも無残な状態となった忠清南道鶏竜市のクリーニング店。
この事故で、店内は爆撃を受けたかのような状態になり、洗濯機や乾燥機も原型をとどめない
ほど破損した。/写真提供=クリーニング店爆発事故特別対策委員会