11/07/01 04:20:47.29
7月1日の今日、中国共産党は創立90周年を迎えた。「愛党」をスローガンにした祝日である。
今年の初めから、中国共産党が「私たちは幸福だ」といった宣伝戦を全土で繰り広げてきたのは、
この「愛党」キャンペーンに繋(つな)げる算段があってのことだった。
≪党史真ん中に毛の過ち、文革≫
さて、中国共産党は、自分たちは90年の歴史を持つのだと鼻を高くしているが、その歴史の
すべてを明らかにすることはできないできた。この90年の丁度(ちょうど)真ん中に当たるのが
1966年なのだと気づけば、感慨を覚える人もいよう。毛沢東の死まで10年間続く文化大革命
が始まった年である。
彭真(ほうしん)北京市長が若者2人に両腕をねじ上げられている光景を収めた写真を見せら
れて、「スマートでないが正直だ」「地球規模で問題は展開」などと語った日本人もいたのだが、
文化大革命が毛の復讐(ふくしゅう)心を込めた粛清だったことは後に誰もが知るようになる。
だが、共産党はその文化大革命の系統的な研究を許していない。そして、文革を生み出した
大躍進運動と「3年の自然災害」についても、真実を伏せてきた。
≪口つぐんできた大躍進、飢饉≫
昨年、「毛沢東の大飢饉(ききん)」という題の歴史書が、英国で刊行された。邦訳は今月末に
発行される。著者は、フランク・ディケーター・ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)教授である。
教授は2005年から09年にかけ、広東省から甘粛省までの地方党委員会が管轄する公文書館
を訪れ、大躍進運動と大飢饉に関する党の資料を収集し、隠蔽されてきた秘密を調べ上げた。
そして、党幹部により収容所に送られて殺された者が250万人にも上り、餓死者と合わせて犠牲
者は4500万人に達することを明らかにした。
明らかになった事実はもうひとつある。ディケーター氏のような外国の研究者が党の公文書館
から資料を収集できたことからも分かるように、「毛沢東の大飢饉」を認めようとする党幹部がい
るという事実である。政治改革を怠り、硬直化した政治体制を弾圧と投獄でこの先も維持してい
くことはできないと考える人たちであり、その中心人物は温家宝首相だ。
ところが、毛沢東を卑しめてしまったら、党そのものが傷つき、党による支配が難しくなると、
これまで通りの考えを変えようとしない党幹部がいる。さらには、党の権威を浸食する価値の
多元化を抑えるためには、いまこそ毛沢東が必要だと、もっと積極的に捉(とら)える党幹部が
いて、潜勢力を持つ党長老の支持を得てもいる。
これらの2つの勢力が、来年秋の党大会に向けて、影響力争いを繰り広げる中で、毛沢東
批判を許さないと説く党幹部、国家副主席の習近平氏、重慶市党委書記の薄煕来(はくきらい)
氏が力を強めている。
>>2に続く
ソース msn産経ニュース 2011.7.1
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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