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●ソウルに似た大衆交通
この国の「生活の韓流」を確かめることができるのは大衆交通。25日、アルマトイ・イエム
ソバのどこにもありそうな大通りの3階建ての住宅には、中央アジア全域をカバーできる高性能
のコンピューターサーバーが数台設置されている。現在、アルマトイの1500あまりの市内
路線バスのすべてに設置されている韓国の交通カードシステムも、このサーバーで運用される。
アルマトイでは、韓国でのように交通カードで毎日20万人あまりがバスを利用している。運行
時間や位置、バス停別の乗降者数などあらゆる情報が、このサーバーに送られてくる。08年
から同システムを運用している韓国の中小企業「ベストカード」のイ・ジョンウ法人長は「現在、
周辺の4ヵ国と5つの都市とも同システムの設置について話し合いを進めている」と言い、
「一度システムが設置されると、技術の輸出はもちろん、バス内の音声広告な付加的な収益モ
デルを生み出すことができる。現在、アルマトイ市政府と交通管制や街灯などの管制について
も協議を進めている」と紹介した。
年末開通を目標に、工事が進んでいるカザフスタン初の地下鉄「アルマトイ・メトロ」にも韓国
製が採用される。地下鉄はもちろん、7つの地下鉄駅すべてに設置されるエスカレーターやエ
レベーターも韓国製だ。エイシモフ・アルマトイ市長は今年3月末に試験運行を行った際、
「韓国技術で作った車両がモスクワ地下鉄より静かで安全だ」と褒め称えたと言う。
カザフスタン政府は、国土面積(韓国の27倍)に比べて人口が少ないこともあり、情報技術
(IT)への関心が高い。
09年12月、アルマトイに開館した6階建てのICTセンターが、そのような関心の高さを
示す代表的な例だ。韓国国際協力団が技術と装備を提供し、カザフスタン科学技術大学が土地
を提供して建設した同センターは、カザフスタンのIT分野では最高・最大の研究・教育機関だ。
カザフスタンの金融決済院は韓国の金融決済システムを導入するため、韓国側と了解覚書(MOU)
を締結した。
IT産業の育成とともに力を入れているのが農業だ。北部地方の小麦を除いては野菜類や果物類、
木の実類などを隣国から大量に輸入しているが、最近は食料の自給に関心を持って韓国に注目
している。
この過程で注目を集めたのがアルマトイ北部へ300キロ離れたウシュトベ市傘下の初期の高麗人
定着村。昨年下半期、韓国政府はビニール、パイプ、たい肥、盛土、農薬、種などを韓国から
持ち込み、韓国技術でビニールハウスを建てた。このビニールハウスで、冬場に氷点下20~
40度まで下がる酷寒のなかでも特別な暖房施設を作らないでトマトを栽培したらみんな目を
丸くした。
ナザルバエフ・カザフスタン大統領が同4月に「最先端の韓国製温室で、野菜を年中栽培できる
経験を普及しなければならない」と強調するほどだった。ここで収穫した韓国品種のトマトは味
が美味しいことが知られ、出荷と同時に飛ぶように売れている。
不動産部門の韓流も盛んだ。カザフスタンは骨組みだけを作って分譲し、所有者が全てをイン
テリアして完成する住宅文化だ。ところが韓国の建設会社がインテリアをすべて提供し、治安
問題、中央浄水システム、各種便宜施設などを団地内で一度で解決し、住宅文化の革命をもら
たしている。ウリム建設のキム・ジンシル・カザフスタン法人長は「オンドルを敷いて団地内
に各種便宜施設を完備してセキュリティを強化するなど韓国住宅文化が大きく歓迎されている」
と話した。