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韓流フィバーは中国、日本、米国、フランスなど貿易や文化の主要交易国にだけ起きている事象
ではない。世界各国の隅々にまで浸透している韓流の毛細血管の威力は、中央アジアの寒村でも
容易に確かめることができる。
とりわけ「中央アジア経済・文化のハブ」と呼ばれているカザフスタンは、今や「中央アジアの
韓流ハブ」に位置づけられている。1人当たりの国内総生産が8883億ドル(2010年)に
上るカザフスタンは、130あまりの民族で構成された民族的多様性が特徴。地理的位置も有利
で、ここで花栄える文化はウズベキスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン
などの隣国にすぐ広がる。そういうカザフスタンで、いま文化の合言葉は断然「カレヤ(コリア)」
だ。
●韓流、不毛の地に根を下ろす
カザフスタンは1937年、旧ソ連の強制移住政策で沿海州から連れて来られた韓民族の後裔
である高麗人たちが住んでいる国だ。韓国文化が根を下ろし易いと考えられがちだが、高麗人は
カザフスタンの人口1601万(2009年の人口センサス)の中で0.1%に当たる10万人
に過ぎない。
韓国との国交は、旧ソ連解体後の1992年に樹立されたが、韓流に関しては不毛の地とされ
てきた。イスラム教とロシア正教を信仰し、ロシア語やカザフ語を使う国に突然、数年前から
韓国のドラマや映画が紹介されてから「韓流」ブームが起きたが、ブームは今実に「台風」と
言えるくらいだ。
10代から60代まで韓国ドラマに熱狂している。カザフスタン放送局「チャンネル7」のビビ
グル社長(38・女)は「韓国ドラマの中で老人と年配者を敬い、家族を重視するドラマが人気
を集めている」と話した。共産党支配期間中に消えた親孝行や長幼の序、「君師父一体」の文化
への憧れが、韓国ドラマに共感し易くしているという。
昨年3月にオープンした中央アジア唯一の韓国文化院(アスタナ)のハン・ソンレ院長は「数年
までもカザフスタン放送局が韓国ドラマを無料でもらっていたが、今は数万ドルを払って買い
取っている」と伝えた。13年間、アルマトイ最大の韓国系新聞である「韓人日報」を発行し
ているキム・サンウク社長も「中央アジアの人々は韓国が経済発展を遂げたあとの姿だけを知
っている。このため、ここの人々にとって韓国文化は最先端のラグジュアリな高級文化と受け
止められている」と話した。
●生活に根付いた食の韓流
カザフスタンは中国と国境を挟んでいるが、外食業界は韓国料理の食堂で溢れる。韓国料理食堂
の数が中華食堂や日本料理食堂を大きく上回る。テンジャンチゲ(韓国味噌鍋)は一つが10
00テンゲ(約8000ウォン)以上するなど割高だが、地元では定番食になっている。
アルマトイの最高級宿舎の一つであるハイアットホテルは、2年に一度ずつ「韓国料理フェス
ティバル」を催してきたが、最高級デパートの「ラムストル」にも「カレイツイ・サダド」売
り場が別途設けられている。主婦のケンジグルさん(36)は「周りの知り合いは皆、自分の
好きな韓国料理の名前を覚えている。キムパブ(のり巻き)、プルゴギ、チャプチェ、キムチ、
トゥブチゲなど韓国料理には美味しいものが本当に多い」と話した。
カザフスタン世界言語大学のパク・ラリ教授は「韓国料理がないと、ちゃんとした宴会料理と
認めないくらいだ」と語った。
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東亜日報 2011/06/29
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