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【北京＝安藤淳】十七日付の中国英字紙、チャイナ・デーリーは、海域管理を担当する中国国家
海洋局が、二〇二〇年までに監視船を現行の二百八十隻から倍増させ、海洋監視隊を九千人から
六割、航空機を七機から十六機に増やす、と報じた。中国軍は、ベトナムやフィリピンと領有権
を争う南シナ海周辺で演習を活発化、周辺国との緊張が続きそうだ。
同紙によると、一〇年の外国籍船舶による「権益侵害」は千三百三件、同航空機は二百十四件
に上り、〇七年の計百十件から急増。海洋局関係者は「海洋権益を守る新しい試練に直面して
いる」と強調した。
中国政府は今年三月、第十二次五カ年計画（一一～一五年）で、海洋権益の保護と拡大をより
重要視する姿勢を打ち出し、天然ガスや石油といった海底資源の開発や漁業など、海洋権益保護
を強化している。
一方、中国中央テレビは十七日、中国海軍が南シナ海の海南島周辺で演習を行った、と伝えた。
演習日時は不明。駆逐艦や巡視艇など十四隻と戦闘機二機が参加し、艦艇からミサイルを発射
した。同テレビは、十六日にも海軍の演習を放映している。
軍機関紙、解放軍報によると、広州軍区南海艦隊所属の陸戦旅団が今月二日と六日、海南省の
海域で装甲車を使った上陸作戦の演習を実施した。
東京新聞 2011/06/18
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