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中国では、「日本では、裸の女性の上に料理を盛り付ける“女体盛り”が一般的」と考えている人
が多い。好奇心を持つ人が多い反面、「日本の変態性の象徴、男尊女卑のあらわれ」との批判
も多い。中国国内でも“女体盛り”に類するサービスを提供する飲食店などが出現することから、
「文化的侵略だ」などとして、反日感情を新たにする人もいる。
ところが6月になり、ブログサイトに「女体盛りは日本の文化侵略とはいえない」とする文章が転載
された。作者は胡栄栄さんという。
文章は「女体盛りは、日本において伝説にすぎない。このような悪い習慣はほとんどすたれている」
と指摘。「ところが、中国人が大いに騒ぎ、舶来物を取り入れようと、端午節の粽（ちまき）にちなんだ
女体盛りファッションを発表したりする」として、「興奮しているのは、中国人」との見方を示した。
文章はさらに、「女体盛りが隆盛をみせているのは中国。これは、日本の文化的侵略か？ そう
ではないだろう」と指摘。たとえ中国人が日本の文化の「カスの部分」を取り入れたとしても、それ
は日本の問題ではなく、中国人自身の問題と主張した。
中国国内で撮影された「女体盛り」の実演風景の写真も添えられた。裸の女性の体に料理が盛り
付けられる様子を見る子どもも見える。文章は「日本では、女体盛りを楽しむにしても、実施する
場所や参加を許される客については、厳しい決まりがる」、「写真を見よ。女性や子どもまでいる
ではないか。（中国は）とんでもない国だ。女体盛りの元祖である日本では、18歳以下の子ども
が同席を許されるわけがない」と中国の現状を批判した。
さらに、端午節の粽（ちまき）にちなんだ女体盛りファッションに改めて触れ、「屈原の魂がこの
ありさまを見たら、子孫を自慢に思うだろうか？ 絶望するだろうか？」との問いを投げかけた。
屈原は紀元前の楚の国の政治家・詩人で、楚王や取り巻きの愚かな行いに接し、近い将来の
楚国の滅亡を見抜き、絶望のあまり川に身を投げて死んだ人物だ。
文章は、世界の多くの国で、女性の自由を束縛して商品として扱う残忍な娼婦制度があったと
指摘。女体盛りも、その流れを汲む習慣との見方を示し、「しかし基本的には、レストランで一般
に公開することが許されたわけではない。女体盛りを発明した日本もそうだ」と主張。客寄せ
目的で、なりふり構わず女体盛りを披露する現象がみられる自国の現状を嘆いた。
（編集担当：如月隼人）
サーチナ 2011/06/16
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