11/06/08 22:21:30.89
(>>1のつづき)
彼らが発見した第1次の試みの欠陥は上空の冷たい空気を過小評価したこと。カメラのレンズを露出するた
めに箱にあけた穴の隙間から冷たい空気が入って機器を壊したというのが彼らの結論だった。今回はシリコ
ンを利用して箱の周りの隙間を完璧に埋めた。
そして去る4日午前6時2分、忠南(チュンナム)・論山市(ノンサンシ)のソングァン小学校に彼らは再び集まっ
た。風船は以前のように空に昇った。そして2時間8分後、GPS信号が捕えられた。慶北(キョンブク)・亀尾市
(クミシ)旧平洞(クピョンドン)に着陸したとのことだった。
彼らは楽しく車を運転して亀尾へ向かい、あるアパートの屋上でカメラを発見した。
カメラをつまみ上げたキム・ヒョンス氏の周囲に一行が集まった。みな上気した顔であったし、誰も言葉がなか
った。
ソン氏が震える手で箱からカメラを取り出して「映像確認」ボタンを押した。930枚が撮影されたことが分かった。
写真をめくるとすぐに撮影時間順により写真の中の地上の姿がますます縮小されるのに続き、黒い宇宙を背
景に丸い地球の形状が現れ、太陽も見えた。「独島は韓国の地」というプレートの文はすべての写真で鮮明に
見えた。成功だった。
ソン・サンウ氏は「単なる物体に過ぎない絵版とカメラだが、零下60度を越える極限の寒さを勝ち抜いて約
34000m上空まで上がって任務を遂行したと思うととても立派だった」と話した。
教師として在職中のイム・チョンジュ氏は「我が校の子供たちに『夢』を見せてやりたくて今回のプロジェクトに
参加させてくれと言ったが、結果をみると私がとても幸せだ」と話した。彼は「周囲の人たちは私たちの不十分
な装備と知識を取り上げて失敗するだろうと言ったが、私たちは結局やり遂げた」として、「こういう過程を入れ
た映像が、逆境に処した青少年たちに自身の可能性を信じて夢を育てることができる契機になったら良いだ
ろう」と付け加えた。
彼らが伝える後日談を一つ。
「第1次の試みの失敗直後、第2次の試みに出る時、3・11大地震が起きました。私たちも何かをするべきだと
の考えからプレートに書かれた文を「Never Give up, Japan」(絶対あきらめるな、日本)に変えましたよ。ところ
がさほど経過せずに独島領有権問題がさく烈したのです。その時文も元に戻しました。」
彼らは早晩、宇宙船製作から回収までの全過程を入れた映像を製作し、グローバル動画サイトのユーチュー
ブを通じて世界の人々の前に公開する計画だ。
(おわり)