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国防部(省に相当)傘下の防衛事業庁が、監査院による指摘にもかかわらず、
韓国軍の主力戦車K1A1の欠陥検査をメーカーの現代ロテムに任せていたことが、7日までに分かった。
監査院は昨年、現代ロテムが手掛けたK1A1戦車の監査で、
パワーパック(エンジン+トランスミッション)に欠陥があることを発見した。
客観的検査のため、監査院は外部の研究機関にパワーパックの欠陥検査を任せるべきだと通報した。
これにより防衛事業庁は昨年6月、知識経済部傘下の韓国機械研究院に検査を依頼することを決定した。
しかし韓国機械研究院に検査を依頼したのは、防衛事業庁ではなくメーカーの現代ロテムだったことが分かった。
また、検査料9億ウォン(約6682万円)も現代ロテム側が支払うことになっているという。
さらに検査報告書は、現代ロテムを経て防衛事業庁に提出される。
このため、現代ロテムの立場が検査に反映される可能性があり、公正な検査がなされにくいという指摘が出ている。
韓国軍消息筋は「検査結果は今年4月初めまでに出ることになっていたが、
現代ロテムが機械研究院の検査結果やその過程に異議を唱え、結果報告が遅れているようだ」と語った。
2001年から装備が始まったK1A1は、K1戦車を改良したもので、現在では韓国軍の主力戦車だ。
国防部は今年7月までにK1A1戦車484両の前方配備を完了する計画だが、
パワーパックの問題が解決しなければ、この計画に支障が生じることもあり得る。
そのため、武器関連予算だけでも年間10兆ウォン(約7424億円)を超える防衛事業庁が、
検査代9億ウォンがなくて現代ロテムに欠陥検査を任せたことに対しても、納得しがたいという指摘が出ている。
記事入力 : 2011/06/08 08:58:37
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