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-韓半島(朝鮮半島)問題の専門家として、現在の南北関係をどう見るか。
「現政権以前まで南北関係は良好だった。しかし米朝関係、日朝関係は今もよくない。そのため
北朝鮮は不安と不満を感じ、より強硬な態度に出ているのだ。韓国は“南北当事者同士”を強調
しているが、北朝鮮はそれだけでは不安と考えている。韓国が米朝関係、日朝関係の改善に向
けて後押しすることが、長い目で見れば望ましいことだ」
-現在、北朝鮮の内部事情はどうなっているのか。
「現在、金総書記の健康状態は十分に仕事ができる状態にまで回復している。そのため今、北
朝鮮にとっての懸案は三代世襲ではない。権力内部では正恩氏をナンバー2に擁立する動きが
主流を占めているが、金総書記はこれに反対している。金総書記は“2012年強盛大国建設”の
実現に全力を投入している。その中核が経済改革と住民生活の向上だ。今回の訪中もそのよう
な流れで行われたものだ」
-光州への訪問は今回が4回目だそうだが、印象は。
「直接来る前に記録映画で1980年の光州の様子を目にした。その強い抵抗精神には驚いた。武力
の前では誰もが従順になるものだが、光州は抵抗した。性格の激しい人たちだと考えたが、実際
に来てみると、皆普通の人だった。しかし普通の人が特別な瞬間に特別な力を発揮できるという
点が、光州の特別な点かもしれない」
■和田春樹教授
日本の代表的な進歩的知識人で、韓半島問題の専門家でもある。東京大学西洋史学科を卒業、
同大学社会科学研究所の教授としてロシア史や韓国・北朝鮮の現代史などを研究してきた。著書
には「金日成と満州抗日戦争」(1922)、「朝鮮戦争全史」(1995)、「北朝鮮-遊撃隊国家
の現在」(1998)、「東北アジア共同の家-新地域主義宣言」(2003)などがある。
キム・ソンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版