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アジアにとどまらず、世界中にK-POPブームが巻き起こっている。日本のオリコン・ランキングはKARAや少女時代が、台湾・香港・
中国の音楽ランキングはSUPER JUNIORらが上位を占めた。東方神起の『Why? (Keep Your Head Down)』プロモーションビデオ
はブラジルMTVのワールド・ミュージックビデオ・ランキングで2位になり、フランスでは「SMTOWN LIVE WORLD TOUR in PARIS」の
公演期間延長を求めるデモが起きた。韓国のアイドル歌手たちの名が世界にとどろいているのだ。だが、彼らが海外進出せざるを
得ない理由は別にある。
■カネになる
国威発揚や海外ファンとの交流などさまざまな理由はあるが、韓国のアイドル歌手がこぞって海外進出する最大の理由は収益が
高いからだ。
海外公演をしたときに得られる収益は、韓国で番組やイベントに出演したときとは比べものにならないほど。ある関係者は
「大国男児や超新星など、韓国ではそれほど知名度が高くないグループでも、ひとたび海外に出れば数千万ウォン(1000万ウォン=
約75万円)のギャラを稼ぐ。SUPER JUNIORのように国内外で人気があるグループは、億単位(1億ウォン=約750万円)のギャラを
もらっていると聞く」と語った。
最も収益が多く残るというイベントのギャラは格によって違うが、2PMや少女時代などのトップクラスなら地方イベントや企業イベント
で5000-6000万ウォン(約370-450万円)と言われている。だが、海外ではこの2倍近くギャラを受け取っているということだ。
(中略)
■精神的に楽
精神的にも負担が少ない。一挙手一投足を監視する熱狂的なファンが少ないこともあるが、無理なパフォーマンスの要求を
こなさなくてもいいというのもある。韓国では権力構造がテレビ局側に偏っている。放送メディアの数よりもタレントの方がはるかに多く、
テレビ局の要求に合わせざるを得ない構造なのだ。
一方、日本などは各地に複数のテレビ局があり、番組に出演するタレントが足りない状況だ。だから、権力構造は大手芸能
プロダクションの方に傾いている。このため、テレビ局側から要求される無理なスケジュールをこなす理由がない。
(中略)
■男性アイドルグループが人気
しかし、海外進出は言うほど簡単ではない。
まず、ボーイズグループ(男性アイドルグループ)の方がガールズグループ(女性アイドルグループ)より好まれる。外国のアイドルに
関心を持つのはほとんどが女性ファンのため、忠誠心が強いというのが第一の理由だ。アジア地域の男性アイドルと韓国のアイドルを
比較すると、身長やルックスはもちろん、ダンスの実力も韓国のアイドルの方がはるかにリードしている。その上、男らしさという魅力まで
兼ね備えているのだから、アジアの女性ファンのハートをがっちりキャッチできるというわけだ。
韓流アイドルに詳しい芸能事務所関係者は「一般的に言ってボーイズグループの方が人気がある。イベントやライブスケジュールを
押さえる際、ガールズグループに対する反応は懐疑的だ。KARAや少女時代を除けば、新人ボーイズグループをステージに上げる方
がいいと提案している」と話す。
言葉や食べ物、文化の違いはもちろん、「嫌韓感情」から来るさまざまなうさわも韓国アイドルを苦しめる。また、プライベートにまで
干渉する韓国のファンはいなくても、パパラッチが追い回すので、予期せぬ事故を招くこともある。さらには韓国での活動が減り、ファン
に支持されなくなるかもしれないというプレッシャーも伴う。このように、多くの壁が立ちはだかっているのにもかかわらず、韓国のアイドル
たちが海外進出せざるを得ない理由をあらためて考えるべきではないだろうか。
ソース(朝鮮日報) URLリンク(www.chosunonline.com)