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ペンニョン島など韓国北西端の島々から50－60キロしか離れていない北朝鮮・高岩浦のホバー
クラフト基地が完成段階に入り、来月にも本格稼働する見通しだ。
韓国政府消息筋は29日、北朝鮮が黄海南道高岩浦に建設している大規模なホバークラフト基地
の建設工事が仕上げ段階に入り、ホバークラフト、ステルス機能を持つステルス戦闘艦の格納
施設60個余りが建設されたことを明らかにした。
韓米情報当局は、来月から同基地にホバークラフトが最大60隻配備される可能性があるとみて
いる。高岩浦基地の陸上格納施設は、有事の際に韓米両軍の爆撃などからホバークラフトを守
ることができるよう、戦闘機の格納庫のような鉄筋コンクリート製の構造物になっているという。
北朝鮮は現在、130隻余りのホバークラフトを保有している。高岩浦基地に60隻余りが配備され
れば、北朝鮮が保有するホバークラフト戦力の半分近くが同基地に集中配備されることになる。
高岩浦基地の使用が開始されれば、北朝鮮のホバークラフトによる韓国側の島への奇襲攻撃に
かかる時間が、これまでの4時間から30－40分に短縮される。その結果、韓国側が陸地から攻撃
機や攻撃用ヘリコプターをペンニョン島付近に急行させる前に、北朝鮮のホバークラフトが
ペンニョン島などに上陸することが可能となる。
北朝鮮のホバークラフト（攻防2、3級）は1個小隊（30－50人）の戦力を乗せ、時速74－96キロ
の高速で西海（黄海）沿岸の干潟を移動し、上陸することが可能だ。60隻が一度に出動すれば、
最大で1800－3000人の特殊部隊を奇襲上陸させることができる。
これに対応するため、韓国軍はまず、ペンニョン島などの島部にロケット弾、機関銃などで武装
した500MD攻撃用ヘリコプターを近く配備する計画だ。しかし、500MDは夜間や悪天候下では作戦
遂行に限界がある。韓国軍当局は、空軍KA－1軽攻撃機、陸軍AH-1コブラ攻撃用ヘリコプター
などを有事の際のホバークラフト阻止に投入するほか、最も効果的な武器とされるAH－64アパ
ッチ攻撃用ヘリコプター36機の導入も推進している。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
朝鮮日報 2011/05/30
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