11/05/27 12:37:28.00
韓国科学技術院(KAIST)は26日、生産コストを既存技術のわずか1%に抑えたフレキシブル・
ディスプレー製造技術を開発したと発表した。
新技術は梁民陽(ヤン・ミンヤン)機械工学科教授の研究チームが開発したもので、レーザー
を使い銀粒子をフィルムにコーティングする方法を用いた。
フレキシブル・ディスプレーの製造には現在、薄いフィルムに金属インクで回路を書き込む印刷
工法が主に用いられているほか、金属を気体化させてフィルムに蒸着する方法もある。
しかし、両技術は工程が複雑な上、環境汚染を起こすことが問題で、コストも高い。
研究チームは、高価な銀粒子インクの代わりに、銀が溶け込んだ溶液を原料として採用。それ
を薄いフィルム全体に塗り、回路をレーザーで書き込んだ。レーザーが当たった部分には銀ナノ
粒子が生じ、電気が流れる回路となる。
梁教授は「既存の方式の100分の1のコストで、これまでと同等の性能のフレキシブル回路を作る
ことが可能。生産速度も100倍高めることができる」と説明した。
研究結果は、工学分野の学術誌『ネイチャー・フォトニクス』にも紹介され、国内外での特許
申請も完了した。
李永完(イ・ヨンワン)記者
朝鮮日報 2011/05/27
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