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八百長は各国で国技に匹敵する人気スポーツでさえ、一瞬にして奈落の底に突き落としている。
イタリアのプロ・サッカー・リーグのセリエAでは2004－05年のシーズン、
強豪ユベントスのゼネラルマネージャーだったルチアーノ・モッジ氏が、自分たちに友好的な審判に試合の笛を吹かせるために、
1シーズン38試合のうち29試合に介入していた。この事実が明らかになった2006年、セリエAの人気は一気に落ち込んだ。
ユベントスだけではない。ACミランやフィオレンティナ、ラツィオなど、
伝統チームが相次いで審判の買収や八百長などに関与していた事実も同時に明らかになった。
ここ10年の間に欧州各国のプロ・サッカー・リーグはどこも観客数が増えていたが、セリエAだけは一連の不祥事の影響で、15.7%も観客が減少している。
その結果、UEFA（欧州サッカー連盟）ビッグスリーの地位も、ドイツのブンデスリーガに奪われてしまった。
台湾プロ野球では、問題はさらに深刻だ。08年10月には台湾プロ野球の米迪亜ティーレックスの事務責任者が、
債務関係のあった暴力団会長の要求で試合を操作していた事実が明らかになった。
当時、暴力団から球団に組員が派遣され、監督を通じて「エラー演技」「三振アウト」などの指示を行うという手口で、
暴力団側は6000万台湾ドル（約1億8000万円）を手にしていた。
1998年と2005年に続き、この事件が3回目の八百長発覚となった台湾プロ野球は、
それまで1試合当たり平均1万人だった観客動員数が、一気に45%も減少した。
さらに2チームが閉鎖され、チーム数は最終的に6チームから4チームに減った。
日本の相撲も65年の戦後の歴史で初めて、八百長の発覚で本場所の開催が取りやめになるという事態を招いた。
今年2月に警視庁が4人の力士の携帯電話を調べたところ、八百長を疑わせるメールが発見され、問題が表面化した。
最終的に23人の親方や力士が相撲協会から引退勧告、あるいは出場停止処分を受けた。日本人が持つ相撲への愛着も一気に冷めてしまった。
檀国大学体育学部のクォン・ミンヒョク教授は
「どのような人気スポーツであっても、八百長が発覚すれば、セリエAのように一気に没落するのは当然のことだ」と述べた。
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2011/05/27 10:33:54
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