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24日午後5時、忠清南道牙山市屯浦面にある自動車部品メーカー、ユソン企業牙山工場前では、
労組員約200人が腕を組んで横たわり、スローガンを叫んでいた。
労組員とにらみ合っていた警察官は、工場を占拠していた労組員を一人ずつ順に連行した。正門前でそれを見守っていたユソン企業の部長は
「労組員らの年俸は私より多い。7000万ウォン(約525万円)もらっている人があんなふうに地面に横たわるなど到底理解できない」と話した。
労組員約500人は、同日午後4時から始まった警察の強制排除に大きな抵抗なく応じ、午後6時ごろには排除が完了した。
警察関係者は
「双竜自動車のスト以降、暴力的な違法ストは許さないという警察の態度に加え、
強硬な労組に冷たい社会のムードがあるため、違法ストや暴力的な抵抗はほとんどなくなったようだ」と話した。
双竜自労組は2009年、平沢工場(京畿道)を77日間占拠し、ストを解散させようとする警察や管理職に向かって
金属球を発射するなど激しく抵抗した末、強制的に解散させられた。
ユソン企業ではそういう事態は起きなかった。しかし、単価1000-2000ウォン(約75-150円)のピストンリングが、
世界5位の規模を誇る韓国の自動車業界を身動きが取れない状況に追い込む、恐るべき威力を発揮した。
同日午前時点で、小型トラック「ポーター」を生産する現代自動車蔚山第4工場の生産ラインは稼働率が10%台に低下した。
ピストンリングの供給が中断し、ポーターに搭載するエンジンの生産ができなくなったためだ。
隣接する乗用車用ステンレス工場では、従業員が退屈そうに雑談しながら、まばらにコンベヤーで流れてくる部品を組み立てる姿がみられた。
起亜自動車所下里工場では、ミニバン「カーニバル」の生産ラインが完全にストップした。
現代・起亜自動車は、一部車種のエンジンに使われるピストンリングの在庫がなくなり、20日から24日まで、986台の生産ができなかった。
生産障害による被害額は216億ウォン(約16億2000万円)に達した。しかし、被害はそれだけではない。
ユソン企業のストライキによる被害が報じられると、現代・起亜自の株式は23日だけで時価総額が4兆2192億ウォン(約3160億円)も吹っ飛んだ。
さらに、世界市場で販売量を急速に伸ばし、世界の「ビッグ5」に数えられる現代・起亜自の部品調達面での弱点が露呈し、
韓国の自動車産業の競争力は大きな打撃を受けた。
ユソン企業牙山工場は24日夜までかけて、管理職やストに参加しなかった一部労組員が生産設備を整備した。
イ・ギボン牙山工場長は「徹夜してでも生産ラインをチェックし、25日からは管理職を投入して生産を再開する」と説明した。
しかし、完成車メーカーが正常に操業を再開するまでには、数日間を要する見通しだ。不足分の供給を一度に受けることはできないためだ。
現代・起亜自は、ポーターとカーニバルの生産ラインが29日から正常に操業できると説明した。
問題は、今回のような事態が再発しかねないことだ。ユソン企業のように特定部品を70%以上のシェアで供給する企業は10社余りある。
完成車メーカーが需要量の50%以上を依存するメーカーは180社以上に上る。
自動車業界は、独占的な地位にある部品メーカーのうち、多くの企業にユソン企業と同様、
全国民主労働組合総連盟(民主労総)系の全国金属労働組合(金属労組)に属する労組があることを懸念している。
金属労組系の完成車メーカー、部品メーカーの労組は数年前からユソン企業労組のように、
「日中2交代勤務」と月給制の導入を主張し、会社側に圧力をかけてきた。
韓国自動車工業協会のカン・チョルグ理事は
「重要部品一つの供給中断で自動車産業全体がストップする事態を防ぐためには、自動車業界が部品の調達先を多角化する戦略が必要だ」と訴えた。
牙山(忠清南道)=金宗浩(キム・ジョンホ)記者
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2011/05/25 11:02:37
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