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3月の日本出張中に顧客と食事をともにする機会があった。50代後半の中小企業代表だった。
色々な対話をする中で彼はふと韓流の話を切り出した。
「日本では韓国歌手の人気がすごいです。少女時代とKARAはうちの子も好きだが私も好き
です」。自然に私たちの対話は韓流をテーマに、ドラマ・料理・歌・歴史など多様な韓国文化へ
とつながった。
日本での韓流はドラマ「冬のソナタ」の人気で始まった。いわゆる“ヨン様”ブームが巻き起
こり、初期韓流の中心は中壮年の女性たちだった。だが、いまでは彼女らの夫であり企業の役員
の中壮年男性たちに拡大している。韓流のおかげで韓国料理とコンテンツは着実に日本社会に
食い込んだ。特に最近のアイドル歌手の人気は若年層を中心に全世代に広がっている。東京都心
部の大型電光掲示板に登場する韓国人タレントの姿も見慣れたほどだ。
韓流は日本に限定される話ではない。朝鮮時代の宮中料理を素材にしたドラマ「大長今(テジ
ャングム)」は87カ国で放映されたほどだ。国内で人気を呼んだドラマはほとんどが数十カ国
に輸出される。この頃は最初の企画段階から輸出を念頭に置いてドラマを作るという。最近で
は文化的自負心が強いフランスでも韓流に対する関心が高いという話だ。仏ボルドー大言論情報
学科のホン・ソクキョン教授は、「日本の漫画をドラマにした韓国ドラマを楽しみ、K-POP
に進化した」と診断する。フランスに最初に定着した韓流はここを根拠地として欧州各国に広
まる傾向という。
全世界が韓国の文化コンテンツに好感を持つというのは鼓舞的なことだ。特に世界を舞台にして
事業を行う立場では大きな助けになる。世間で話題の話が潤滑油になれば交渉もスムーズに進行
するはずだ。相手方が韓国文化になじみ、これを素材に対話ができるならば「ホームグラウンド」
の利点を持ったのと同じだ。実際に企業と企業の出会い、企業と消費者の出会いは単純な製品と
サービスの交流ではない。ビジネスというものはその主体の文化とライフスタイルを基になさ
れる。特に感性と夢というソフト要素がますます重要になる傾向がある。お互いの文化を理解
して交感するのは事業的信頼と共感を作っていく基盤になる。
文化的交流を加速化するのはインターネットだ。世界の多様なコミュニティーと個人がコンテ
ンツをやりとりする窓口となる。地球の反対側のラテンアメリカで韓国歌手の歌が愛されるの
もそのおかげだ。さらにスマート機器、ソーシャルネットワークが起こしたIT革命は技術的・
国家的・地理的限界を乗り越えコミュニケーションを可能にしてくれている。一方的に押しつ
けるマスメディア方式よりはるかに自由なコミュニケーションの中に多様な文化が受け入れられ
融合する。個人の影響力もまた増大し、個性と多様性がますます重要な世の中になっている。
文化は強いほど影響力が大きい。そうした点で力と内面の空白を持つ韓国の歴史とストーリー、
創造力と情熱は重要な資産だ。問題はわれわれがこれを極大化するためにどれだけ大きな創造力
を発揮することができるかだ。合わせて他の文化に対しても開かれた心を持たなければならない。
そのためには韓国社会に内在する硬直して偏狭な構造から変わらなければならない。スペックと
人脈にぶらさがる社会の雰囲気、本質的要素とかけ離れた教育システム、企業家精神を押さえ
込む産業構造はソフトパワーの時代に合わない。自由な思考の中で創造力は花を咲かせ、透明で
公正なシステムの中にモチベーションが成り立つ。そのような環境を通じてわれわれのストー
リーが世界の人の愛をたっぷりと受ける日が来ることを期待する。
キム・ホンソン安哲秀研究所代表理事
中央日報 2011/05/23
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