11/05/18 17:32:05.38
日本でもさまざまな中国人コミュニティが増えてきて、中には人権問題や民主化問題に関する
勉強会などもある。私は特定のグループに関わってはいないが、結構知り合いがいる。
例えば中国人の友人Aさんがこう言うのだ。「Bさんは、信用できるんですか」。「え?」と聞き
返すと、「Bさんは、中国大使館からお金をもらっている、と言う人がいるのです」と。
またCさんは私にささやく。「Aさんとは、あまり付き合わない方がいいですよ。Aさんは中国の安全
当局とつながっているかもしれない」。で、別の場面で「Cさんは、なんか怪しい。反体制的な言動
を言っている一方で、中国で貿易の商売をしている。可能でしょうか?」とDさんが言う・・・。
■日本人同士で疑心暗鬼になるのが思うツボ
最近はそういう噂の対象が日本人にも広がってきており、Aさんは「昔は日本人は信用できる
と思っていたのですが、最近は中国政府のために働く日本人が増えてきて、気が許せない」と
ため息をつく。
私はとりあえず、こう言っておく。「そうやって誰それが怪しい、といって中国人同士、日本人
同士で疑心暗鬼になるのが、きっと中国当局の思うツボなんですよ。なぜなら中国当局にとって
一番嫌なのは、みんなが結束して体制に批判的な世論を作り上げることでしょうから」「“工作員”
でもいいじゃないですか。むしろ素知らぬふりで相手から情報を取るチャンスくらいに思えば
いいですよ」
しかし、そういう私もツイッター上で「赤子の手をひねるようにスパイなどに利用されるタイプ
だろう」といった中傷を見知らぬ人から受けたりしているので、知らないところで何かを言わ
れているかもしれない。
そんなふう中国人がすぐ「特務」や「間諜」を気にするのは、やはり中国ではそれほどに“ス
パイ”や“情報工作”、“ハニートラップ”が多いからだろう。最近も軍事機密をめぐるスパイ
小説のような話が明らかになっている。
■まるでジェームズ・ボンドの世界そのまま
今年1月に台湾国防部は「台湾陸軍司令部の羅賢哲少将を中国に軍事情報を長期にわたって漏洩
した容疑で逮捕した」と発表したが、この内幕が香港誌「前哨」5月号に掲載されていた。現役
少将がタイ駐在武官の任にあたっていた時にハニートラップにかかり、中国に台湾の軍事情報
を流していたとして、台湾を震撼させた事件である。
羅賢哲が中国側に米国から購入していたハイテク通信システムの情報を提供していたことを米国
に漏らしたのは、実は、中国国家安全部の前部長、許永躍の腹心の部下で、安全部弁公庁主任
も務めたこともある安全部の中枢人物、国家安全部香港マカオ局長の周国民だったというのだ。
米国側が台湾にこの事実を教えた。
周国民は安全部の有能な工作員で、羅賢哲を中国側に寝返らせたのも彼の功績だという。しか
し許永躍が愛人問題で失脚後は、香港マカオ局長に転勤させられていた。この時、米国情報局・
台湾軍事情報局の美人諜報員に籠落され、羅賢哲が中国側に情報提供していたことを漏らした
という。羅賢哲逮捕の発表をうけて、安全部側が、内部にダブルスパイがいると確信して調査
していた結果、判明した。周国民は安全部の核心にいた人物であり、これは1980年代以来の最大
のダブルスパイ事件という。
>>2,3に続きます
日経ビジネス 2011/05/18
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