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アジアの主な国・地域の中で道路の舗装率が最も高いのは100%のシンガポールで、全ての
道路が舗装されていることになる。95.5%の台湾、82.7%のマレーシア、79.9%
の日本がこれに続く。中国の特別行政区の香港も、面積の狭さから総延長が2040キロと短い
こともあって、舗装率は100%となっている。
道路の舗装整備には定期的な補修も含めて巨額の費用がかかるため、舗装率はその国や地域の
経済力を示す一つの指標にもなる。実際、1人当たりの国内総生産(GDP、2010年)で
みると、シンガポールが4万3116ドル(約350万円)、日本が4万2820ドル、香港
が3万1590ドル、台湾が1万8457ドルで、いずれも世界の40位以内につける。
もっとも、国土の広い国は道路の総延長距離が長く、舗装が追いつかないという事情も大きい。
総延長が423万6429キロとアジアでトップに立つインドの舗装率は49.3%にとどま
る。373万164キロで2位の中国も、舗装率は53.5%と「先進国入り」にはほど遠い。
このほかインドネシア、ベトナム、フィリピンなども舗装率は60%を下回っている。フィリ
ピンはデータが2003年と古いものの、9.9%と極端に低い。
世界各地に拠点を展開するグローバル企業にとって、物流の効率化は経営上の重要課題の一つ
に位置づけられるテーマだ。道路や港湾などのインフラ整備の遅れはコストアップに直結し、
生産する製品価格にも影響は及ぶ。
今後も直接投資を呼び込み、経済成長を続けていく上で、インフラの充実は欠かせない。道路
事情が悪い各国は舗装率の改善を急がざるを得ず、整備に必要な資金の調達も課題になりそうだ。
SankeiBiz 2011/05/16
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