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借名で120もの会社を設立し、韓国国内のほか海外で開発事業に手を出した釜山貯蓄銀行グル
ープは、事業を進める過程で贈賄などあらゆる違法行為を繰り返していたことが分かった。
検察が12日に発表したところによると、光州地検木浦支部は2008年11月、全羅南道新安郡一帯
の土地取引許可区域で行われた違法な開発事業について捜査を行った際、開発事業者の「新安
ワールド」が地元漁協組合長のP容疑者(49)に億単位(1億ウォン=約740万円)のわいろを
渡していた事実を突き止め、P容疑者と新安ワールド社長のK容疑者(45)を逮捕・起訴した。
検察は当時の捜査で、漁協が所有する不動産を購入したK容疑者がP容疑者に対し「不動産を占
有している人たちを追い出してほしい」と依頼し、1億7000万ウォン(約1260万円)のわいろ
を渡したことを突き止めた。
検察は当時、新安ワールドが、釜山貯蓄銀行が借名で設立した特別目的会社(SPC)だったと
いう事実を突き止められなかった。だが最近、大検察庁(日本の最高検察庁に相当)中央捜査
部が行った捜査で、新安ワールドは釜山貯蓄銀行が1997年から2006年にかけ、新安郡の開発事
業を行うために設立したSPCだったことが分かった。
大検察庁中央捜査部によると、新安ワールドは05年5月、釜山貯蓄銀行から約55億ウォン(約4
億1000万円)の違法な融資を受けたが、現在事業は中止されている。新安郡の開発事業に対し
ては、これまでにおよそ2990億ウォン(約220億円)の違法な融資が行われた。釜山貯蓄銀行
は09年にも、ゴルフ場の開発事業を行った際、蔚山市蔚州郡の厳昌燮(オム・チャンソプ)郡
守(郡の首長)=当時=に2億5400万ウォン(約1890万円)のわいろを渡したとして、蔚山地
検に摘発された。
釜山貯蓄銀行によるこうした行為は、同行が事業を進めるため、金融監督院だけでなく、地方
自治体をはじめ政・官界にロビー工作を行っていたとの疑惑を生んでいる。検察の関係者は
「金融監督院に対するロビー工作や、預金の引き出しをめぐって便宜を図ったことなどに対す
る捜査に専念しているため、開発事業に関する不正について捜査を行うのは困難だが、ロビー
工作が行われた可能性は高い」と語った。
李明振(イ・ミョンジン)記者
朝鮮日報 2011/05/13
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