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【シンガポール=青木伸行】ベトナムは22日の国会議員選挙を、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島でも実施する。これに南シナ海のほぼ全海域の
領有権を主張する中国が反発、ベトナムも反論するなど応酬が繰り広げられている。
ベトナム共産党は1月の党大会で、グエン・フー・チョン氏を書記長とする新指導部を発足させ、今回の選挙を経て、7月招集予定の国会で首相らを
正式に選出する。ベトナムが実効支配する南沙諸島の一部は、中南部カイホア省の1郡と位置づけられ、「有権者」は駐屯する軍兵士らだ。
これに対し、中国外務省は10日、「選挙は中国の主権の侵害であり、非合法、無効だ」と非難。ベトナム外務省も12日、南沙諸島での選挙は
「ベトナムの内政問題だ」と反発した。
中国は先月、南沙諸島などの領有権を主張する文書を、国連事務総長に送付。ベトナムも今月、「ベトナムの不可分の領土だ」と反論する文書を
事務総長に送った。
南沙諸島はフィリピン、マレーシアなども領有権を主張しており、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は2002年に平和的解決をうたった「行動宣言」に
署名している。ASEANは宣言を法的拘束力のある「行動規範」への格上げを目指しているが、中国は消極的だ。
温家宝首相は先月末、ASEAN議長国のインドネシアと、マレーシアを歴訪。インドネシアへの約90億ドルの融資、マレーシアとの経済協力拡大で
合意し、「領有権問題は2国間で解決すべきだ」とクギを刺している。
msn産経ニュース: 2011.5.14 18:00
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