11/05/13 20:36:09.55
中国政府・国家海洋局環境保護司の李暁明司長は13日午前、「わが国は日本海よりも東の領域に出て、海洋における核汚染を観測する。日本には、排他的経済水域(EEZ)内での観測を行うよう求めた」と述べた。
新京報が報じた。
李司長は「第12期5カ年計画中(2011-2015年)、日本が核汚染物質を流出させたことは、西太平洋海域に長期的な汚染を引き起こす」、
「チェルノブイリ原発の事故で出た放射性物質の量は、日本の原発事故の4分の1だが、20年が経過しても、依然として監視の対象になっている」と説明した。
中国が西太平洋海域の放射線汚染を観測する理由としては「国益保護のためであり、国民が放射性物質の影響を受けないようにするためだ」と説明。
「今のところ、(わが国周辺の)海水中から基準を上回る放射性物質は検出されていない。だからこそ、人々が安心して海産物を食べることができる」などと主張した。
中国本土から離れた海域で観測を実施することについては「事前に事態を把握して警戒するためだ。
放射性物質がわが国の海域に到達してから判明したのでは、遅い」と述べた。
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◆解説◆
中国が、放射性物質についてだけの観測を行うのかどうかには、疑問が残る。
中国軍は、南西諸島、台湾とフィリピンの東側を通り南シナ海に伸びる「第1列島線」、小笠原諸島、マリアナ諸島、グアム、パラオに伸びる「第2列島線」について、「第1列島線内」では2015年ごろ、「第2列島線内」では2020年までに制海権を確立する構想とされる。
なお、日本が最南端の島として領有している沖ノ鳥島(北緯20度、東経136度)を、中国は「人が住めず、経済活動も不能であり、島としての要件を満たしていない。単なる岩礁」と主張している(韓国、台湾も同じ)。
そのため、沖ノ鳥島の存在にともなう日本の領海やEEZも認めていない。
中国が今後、放射性物質による汚染観測の名目で、沖の鳥島周辺海域でも活動を活発化する可能性がある。
沖ノ鳥島の周辺には、原子力潜水艦が沈降して姿を隠しているのに都合のよい海底地形が存在するとの見方もある。
ただし、事前に測量を行わないと、困難が伴う。(編集担当:如月隼人)
ソース サーチナ 2011/05/13(金) 18:26
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